「日本人は仕事の中身より形を重視」“3分中抜け”許さない労働環境、海外は辛辣

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◆各メディアの読者の反応は
 各記事に読者のコメント欄が設置されている。インデペンデント紙では以下のような反応が寄せられた。

「彼が無給でした時間外労働や休憩中にやらされた仕事については認識されていないんだろう? 日本では実際のパフォーマンスよりも、病気を押してでも出勤するような態度が重要視されるんだ」

「仕事もせずに、貴重な時間を、彼を見張ることに使っていた奴をクビにしてやりたい」

「机に向かっている時間と仕事ぶりは関係ないのに。日本人は上司が帰宅するまでは自分も帰らない。バカバカしい。だからオンラインゲームが流行るんだよ」

「残業の上限100時間の規制が働き過ぎへのアクションと言えるのか?」

「人生は仕事ではない。こんなコンディションで生きることは関係者全員の人間性を失わせる。日本の人たちがもうたくさんだと、自分の人生を取り戻すことを決断すれば、こんなことは終わるだろう」

 AFPの記事を引用しこの件を伝えたシンガポールのニュースチャンネル、チャンネルニュースアジアのサイトのコメント欄に寄せられた意見も辛辣であった。

「何時間オフィスにいたかではなくて、どんな仕事をしたかでしょう」

「トイレの入退出も記録すれば」

「シンガポールでは彼らは全然違うけど……日本人マネージングダイレクターが、エアコンが壊れたと言って休みの前の日に早退したり、混む前の11時半にランチに出たりするのを見ているから……」

「残業した時間は考慮されているのか。こんな馬鹿げた会社は辞めるべきだ」

「自殺の国だ」

 英語には「過労死」に当たる言葉がないため、各記事には「karoshi」と、日本語のままの単語が使用されている。日本人のSNSユーザーにこの件について失笑した者が多かったことにも触れる記事が多く、日本人自身も厳しすぎる労働環境に思うところがあることも伝えている。

Text by Tamami Persson