2人乗り電気自動車「マイクロリーノ」、欧州で発売へ 最小機能のシンプル設計

Micro Mobility Systems

◆工事不要で家庭用コンセントで充電
 充電のために特別な工事はいらない。充電ケーブルを家庭用コンセント(ヨーロッパの電圧220ボルト)につないで、4時間で完了する。ヨーロッパ内の電気自動車用充電スポットなら1時間で充電が完了する。

 機能はシンプルだ。運転席の操作ボタンエリアも小さい。カーナビも音楽を聴くデバイスも、スマホなどの携帯端末で代用できるため省いた。クーラーは装備していない。ヨーロッパの夏はカラリとした暑さで、走行中に両脇の窓や天井を開ければ快適に過ごせると判断した。標準仕様のヒーターはある。ヒーターをつけて走るとよりエネルギーを消費するが、外気マイナス5度の場合、通常の走行パフォーマンスより10~15%程度の減少で済む。雪道にも耐えられるという。

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◆材料減、エネルギー減で画期的
 マイクロリーノは通常の車に比べて材料が少なくて済む。エネルギー消費では、日産リーフよりも製造過程で60%減少、運転中も65%も減らせる。生産はスイスではなくイタリアで、電気自動車を製造しているタッツァーリの工場で行う。将来的に世界展開を計画しているものの、工場のあるイタリアからアジアやアフリカへ輸出するのではなく、その販売都市の近くで生産するようなシステムにする。車の輸送中にCO2を出さないようにするためだ。すでに、生産に関して日本からの関心も寄せられているそうだ。

Text by Satomi Iwasawa

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