次世代戦闘機「テンペスト」計画、イタリアが参加 スウェーデンに続く陣営拡大

ユーロファイター タイフーン|Andrew Harker / Shutterstock.com

 ロンドンで開かれた防衛・セキュリティ展示会「DESI」の初日となる9月10日、イタリアは英主導の次世代戦闘機「テンペスト」の開発に参加する意向を正式に表明した。英主導のテンペスト計画についてはすでに今年7月、スウェーデンが共同参画の意向を示している。コスト面に課題を抱えていた同計画は、パートナー国の拡大により規模のメリットを確保しつつある。

◆テンペストなど多分野で協力
 展示会に臨んだのは、英国防装備・支援本部のサイモン・ボロン氏、および伊国防本部事務官のニコロ・ファルサパーナ氏だ。趣意書への署名を通じ、空中哨戒能力の拡充を共同で推進する旨を正式に確認した。イギリス政府の説明によると、次世代機テンペストのほか、ユーロファイター・タイフーンやF-35など既存戦闘機も趣意書の対象に含まれる。具体的な合意内容としては、▽タイフーン改良に向けた協力関係の緊密化、▽テンペストの機能要求についてのさらなる議論、▽空中哨戒をめぐるロードマップの策定、▽テンペスト生産に関する工業レベルでの協力体制の構築、▽協力関係を実証する予備実験の立ち上げ、以上の5点が含まれる。

 第6世代の戦闘機となるテンペストの開発にはすでに、英政府、国防企業のBAEシステム、ロールス・ロイス、ミサイル製造のMBDA、そして伊レオナルドの英国部門が共同で推進している。ブルームバーグによると、今回の合意でイタリア側企業として、レオナルドのイタリア本社、およびGE傘下でエンジン製造のアヴィオがこれに加わっている。

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Text by 青葉やまと