次世代戦闘機「テンペスト」計画、イタリアが参加 スウェーデンに続く陣営拡大

ユーロファイター タイフーン|Andrew Harker / Shutterstock.com

◆参加国増で課題克服なるか
 イタリア参加により英テレグラフ紙は、テンペスト実現への動きが加速するものと捉えている。研究開発費用と市場規模の拡大が見込まれることが背景にある。さらにある軍事評論家は、参加国の増加でプロジェクト自体の信頼性が裏打ちされることにも大きな意義があると指摘する。

 しかし、実現には依然として壁が立ちはだかる。昨年発表されたテンペスト計画は、無人操縦可能な機体とドローン群という次世代の構成で注目を集めた。ところがフランスとドイツは、未来戦闘空中システム(FCAS)と呼ばれる独自の戦闘システム開発に舵を切っている。ロイターはこのような情勢を解説し、限られたヨーロッパ諸国の軍事予算が二つの機体開発に分割されてしまう点を懸念している。

 独立した二つの開発プロジェクトの維持は予算面で不合理だが、最終的には両陣営が協力関係に落ち着くとの見方も出ている。実現すればコスト削減に寄与するほか、ヨーロッパ一丸となって開発に臨むことでアメリカの戦闘機に対抗しやすくなる、とブルームバーグは予測している。将来的には日本やトルコなど、ヨーロッパ域外の国々に輸出するとの観測も出ているようだ。

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Text by 青葉やまと