中国、「世界初」無人水陸両用車両を配備 南シナ海、尖閣での使用を想定か

Training exercise for the military parade to celebrate China's 60th Anniversary, photo by gadgetdan / flickr

◆上陸作戦を想定
 CSICは、想定任務に、沿岸警備・偵察、航空基地の防衛、兵員輸送などを挙げている。中国の軍事コメンテーター、ソン・ツォンピン氏は、それに加えて、離島への奇襲攻撃と防衛の攻守両面で有効だと指摘。「南シナ海においては、サンゴ礁の制圧と防衛の両方に用いることができる」と香港英字紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)に語っている。

 第2次世界大戦の硫黄島の戦いやノルマンディー上陸作戦を見るまでもなく、海からの敵前への上陸作戦は多大な犠牲を伴う。その露払い的な役割を無人機にさせるのは、犠牲を抑えるための最も有効な手段かもしれない。中国の上陸作戦の専門家はグローバル・タイムズに、「この水陸両用ドローン船(車両)は、侵攻作戦に適している」と語る。

 島や沿岸への上陸作戦では、艦艇からの準備砲撃と航空攻撃に続いてAAV7のような水陸両用車両を用いて兵員を上陸させる。この部分を無人車両の「群れ」に置き換え、無人攻撃で残敵を掃討、人員をそれに続いて上陸させれば、人的な犠牲は最小限で済むという発想だと、同専門家は指摘する。「マリン・リザード」はそうした新時代の上陸作戦を想定して開発され、最終的には、無人航空機と無人船舶と連携した立体的な運用も想定していると見られる。

Text by 内村 浩介

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