中国、「世界初」無人水陸両用車両を配備 南シナ海、尖閣での使用を想定か
中国軍が世界初の無人水陸両用車両「マリン・リザード」を新たに配備したと、複数の中国メディアが報じている。人工衛星を介して操縦するドローンで、小型船形態で水上を航行、陸上では履帯を展開して走行する。小型ミサイルと機関銃で武装し、偵察・照準用の各種センサーを備えているという。
軍事専門家からは、中国が実効支配する南シナ海の離島における制圧と防衛の攻守両方の任務に有効だという意見が出ている。領有権を主張する日本の尖閣諸島への上陸作戦も、当然運用ケースの視野に入っているだろう。米防衛誌は、米軍や同盟軍の真の脅威となるか、慎重に見極める姿勢だ。
◆上陸作戦用の水陸両用強襲輸送車を無人化
中国共産党機関紙、人民日報系の英字紙グローバル・タイムズなどの報道によれば、「マリン・リザード」は、国有造船会社・中国船舶重工集団(CSIC)傘下の武昌船舶重工集団の工場から、今月8日にロールアウトされた。CSICは、世界初の無人水陸両用車両だと、中国最大のSNS 「微博(ウェイボー)」で発表した。
#ChinaDefense China has built the world's first armed amphibious drone boat which military analysts said could be used in land assault operations and is capable of forming a combat triad with aerial drones and other drone ships. https://t.co/8BT6tdfpnL (Photos: CSIC) pic.twitter.com/e7c4Ed0it0
— Global Times (@globaltimesnews) 2019年4月14日