ロシアのカラシニコフ社が「自爆ドローン」発表 イスラエルは背負える小型を開発

Julian Herzog / Wikimedia Commons

◆米中も自爆ドローンを開発
「KUB-BLA」を製造するのは、AK-47アサルトライフルを製造するロシアの名門カラシニコフ社だ。軍需産業の巨人がこの分野に参入してきた事実は、自爆ドローンがメジャーな兵器になった証と言えるだろう。「KUB-BLA」も、「ミニ・ハーピー」同様、「ハーピー」よりも価格設定が低くなると見られる。ナショナル・インタレスト誌は、これらの小型自爆ドローンが、数10機単位の「群れ」で運用される近未来図を予想している。

 アメリカも、2016年からLCAAと呼ばれる自爆ドローンを開発中だ。高い攻撃力、飛行性能とステルス性能を持つと見られ、1機あたりのコストは「ハーピー」の40倍以上の300万ドルと見込まれる。これが完成すれば、世界の自爆ドローンのハイエンド機となるだろう。大型の高性能機から手軽な小型機まで、自爆ドローンが世界の武器市場を席巻する日も近そうだ。

「カミカゼ」の異名とは裏腹に、攻撃型兵器であるが故に、専守防衛を掲げる日本とは無縁な兵器だと思われがちだ。しかし、中国は既にイスラエルから「ハーピー」を輸入しており、やはり自国開発にも着手しているとみられる。中国の「ハーピー」のイスラエルでのアップグレードが、アメリカの横槍によりキャンセルされたという、米中のつば競り合いもあった。日本が「カミカゼ・アタック」をすることはもはやないだろうが、その攻撃への備えはしておくべきだ。

                                                                                                                 
Text by 内村 浩介