先端技術で監視、思想矯正……強まる中国のウイグル族弾圧 国際社会は傍観

Ng Han Guan / AP Photo

 中国政府が少数民族ウイグル人への弾圧を強めていると報じられている。国連や複数の人権団体によれば、100万人を超えるウイグル人が、再教育キャンプに送られ、長期にわたり精神的、肉体的虐待を受けているということだ。ところが普段は人権問題に厳しい西側諸国や、イスラム教徒が多い国々などから面と向かった批判は出ていない。台頭する中国への国際社会の姿勢が問われている。

◆イスラム教で言語も別 中国に馴染まないウイグル人
 ウイグル人は、中国新疆ウイグル自治区に住むテュルク語を話す少数民族で、そのほとんどがスンニ派のイスラム教徒だ。民族的、文化的に見れば中央アジアとのつながりが強く、この地域を東トルキスタンと呼ぶ人々もいる。ガーディアン紙によれば、ウイグル人は新疆の人口2400万人のうち、約1100万人を占めるという。

                                                                                                                 

 新疆では以前から独立を求める動きがあり、2009年には首都ウルムチで200人の犠牲者を出す民族的暴動が起きた。また、他の都市でもウイグル人によるとされるテロ事件が起きている。習近平氏が共産党のリーダーとなった2012年以降、イスラム教徒によるテロと、独立を求める「イデオロギー・ウイルス」の撲滅を名目に、ウイグル人に対する取り締まりが強化された。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙(WSJ)に寄稿した、新アメリカ安全保障センターのシニア・フェロー、ロバート・D・カプラン氏は、新疆は中国の「一帯一路」構想の要所だと指摘し、ウイグル人を服従させることがプロジェクトにとって欠かせないと指摘している。

Text by 山川 真智子

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