「日本が嫌いだ」という外国人 自業自得な内容に憤り

画像はイメージ(Flicker/ Nicholas Cole

意識の違いは、出身国が同じでも個人差がありますね。

日本での出来事に対し、「日本が嫌いだ」と語っていた外国人インフルエンサーの話が、X(旧・Twitter )で拡散されています。

ロシア人インフルエンサーが「日本嫌い」

この話をしたのは、大学生の水無月レナさんというロシア人の女性。

2020年から日本に留学しています。

レナさんはある時SNSで、同じロシア人女性が「日本が嫌い」と投稿しているのを発見しました。

その女性は1年半前、子供と一緒に日本に移住してきたようでした。

インフルエンサーとして活動している女性の投稿には、「日本が嫌いだった理由」と書かれていたため、レナさんは「なにか嫌な目に遭ったのでは」と心配になったといいます。

女性が投稿で語っていたのは、「ベビーカーでバスに乗る時は誰も手伝ってくれない。日本人は無関心」「日本語が分からないとジムに行けない」「日本語が分からないから預けられる保育園が見つからなかった」というもの。

レナさんはその内容を見て、「日本に来る前から分かっているような理由で、日本を嫌いになる?」と違和感を抱いたといいます。

たとえ外国人であっても、「日本語が分からないから保育園が見つからない」といった情報は調べたら分かる内容にも関わらず、日本を貶めるような内容に怒ったレナさん。

自身のSNSで注意喚起する動画を投稿したところ、この女性はコメント欄で「私は毒舌じゃないからみんな私のとこ来て、フォローしてね」とメッセージを残してきたのです。

レナさんはこの時、女性が炎上商法でフォロワーを獲得しようとする意図があると考えました。

「日本が嫌い」の真相は

NewSphereは水無月レナさんにお話をうかがいました。

ーーそのインフルエンサーの女性は、その後どうなったのですか?

まだ日本に住んでいます。

日本が嫌いだったという投稿をInstagramに何回か載せていますが、嫌いだったにも関わらず今は慣れて楽しんでいる様子です。

ーーその方の投稿内容に変化はありましたか?

「最近は『日本のスターバックスを紹介!』といった普通の内容の投稿が多いですね。

『日本が嫌いだった理由』『日本のマイナス面は日本語の勉強!』といった投稿は、いわゆる炎上商法で知名度をあげる狙いなのではないかと、他の投稿を見て思いました」

ーーその方に対して思ったことはなにかありますか?

「私自身、日本に行きたくて独学で勉強して日本語を覚えました。

外国に行くのであれば、いかなる理由があろうがその国の言葉を覚えることは当たり前であり、その国の人々に外国語対応を強いるのではなく、自分が努力すべきだと考えています。

また、国民性の違いなども考慮すべきです。

国によっては常識もマナーも違うため、そうした違いを考えずに自分だけの体験を元に『日本人は無関心で嫌いになった』などと発信することに、怒りたくもなりますし、すごく悲しく感じます。

『勉強しておけばそんなことにならなかったでしょう』というのが感想です。

自分も日本にいる外国人で似たような立場なので、なぜ自分の勉強不足が原因なのに国のせいにするのかが理解できずイライラし投稿しました。

コメント欄に来ていた、『この人は毒舌だからこの人じゃなくて私をフォローしてね』という宣伝の仕方も、嫌でした」

海外で生活するからには、事前の下調べと勉強が必須です。

Text by 本間才子