自分の駐車場に止めていたのに「取り締まり」のタグ… 犯人は「厄介な自治会」

画像はイメージ(Flicker/ Bob Klannukarn

自分の駐車場に車をとめて、駐車禁止の警告を受けたらどうしますか。

不条理としか考えられない事態が、アメリカ各地で頻発しています。

1人の女性は、自分の駐車場に駐車していた車に「駐車取り締まり」タグが貼られたことをYouTubeで明かしました。

自分の駐車場に止めていたのに取り締まりを受けた

女性が外したタグには、「駐車許可書無し」の欄にチェックが入り、「対応してください」と記されています。

ですが、女性がフロントガラスの端に貼り付けたシールに書かれているのは、「駐車許可」の文字。

女性の車は、駐車許可を取っているのです。

「愛すべき存在だよねHOA」と、女性は「HOA(ホームオーナーズ・アソシエーション)」に対し、皮肉を込めたコメントをしました。

HOAは、日本でいうところの自治会のこと。

住宅の所有者やマンション管理組合が、エリアの整備やコミュニティ統括のために会費を払い、ボランティアなどによって運営されている組織です。

HOAは厄介な存在として問題視されています。

KMOVニュースによれば、ビンテージ車好きの男性は自宅前に駐車していたところ、HOAから罰金として2949ドル(約43万円)を命じられました。

HOAによるとその理由は、「過剰に損傷のある車両は、車道での駐車を禁止している」という規定に反しているから。

車の持ち主が罰金の取り立てに応じない場合は、家屋の差し押さえを強行すると通達されたようです。

HOAから駐車取り締まりのタグを貼られた女性の投稿に対し、ネット上では「駐車は30㎝開け、ブロックには接触してはいけません」などと、同組織の取り組みを揶揄するコメントが上がっています。

自治会は住宅やマンションの管理だけでなく、コミュニティの調和を図るのも重要な役割でしょう。

住民の規則遵守は当然のことですが、自治会の柔軟な対応も期待されますね。

Text by 本間才子