地球内部が予想よりはるかに速く冷えている スイス研究

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 村上教授はETHZのプレスリリースを通じ、「私たちの研究結果は、地球のダイナミクスの進化について新たな視点をもたらす可能性があります。水星や火星などほかの岩石惑星と同様、地球もまた冷却されており、想定よりも相当速く非活動的になりつつあることを示唆しています」と説明している。論文は1月15日付で、科学ジャーナル『アース・アンド・プラネタリー・サイエンス・レターズ』に掲載された。

◆いずれは生命に適さない環境に
 地球が熱を失うことで、遠い将来には生命に適さない環境となることも起こり得る。米NBC(1月20日)は、「この惑星(地球)のコアは数十億年も熱を失い続けているが、ひょっとすると『想定よりも急速に』失われており、地球上の生命の終えんを早めるかもしれない。もっとも、当面の話ではないが」と報じている。

 現在はマントルの対流によって磁場が発生しているが、冷却によって対流が弱まれば磁場が失われ、有害な宇宙線が地表に降り注ぐことになる。「そうなれば、地球は不毛で生存に適さない岩の塊となる」とNBCは述べる。

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Text by 青葉やまと