「インドの森の男」40年木を植え続け、死にゆく島を楽園に

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♦︎多方面で精力的に活動
 たった25株の苗木の植樹に始まったパイェン氏の活動は、近年、幅広い環境活動へと変化している。インドの野生生物局は、アッサム地方のデイング・パトカイの熱帯雨林における石炭の採掘を許可する方針を示した。この熱帯雨林は111平方キロに及ぶ豊かな自然区域であり、ここでの採掘は生態系への影響が懸念される。インディア・トゥデイ紙によると、パイェン氏は採掘に反対する立場を表明している。気候と環境を保護するために採掘は中止すべきだと訴え、インド政府に再考を働きかけている。

 氏はこのほか、ロックダウン運動の支持者としても知られる。ロックダウンとは言っても感染症対策としてのものではなく、環境保護の見地から実施されている試みだ。毎年4月22日のアース・デー前後に7日間のロックダウン期間が設定されており、この運動への参加をパイェン氏は人々に呼びかけている。テレグラフ紙インド版は、1週間を自宅で過ごすことで人々と車の往来を減らし、環境負荷を抑えるコンセプトだと説明している。ロックダウン中も氏は植林を休まず続けており、1週間の期間中に最低でも1000株の植樹を行っているという。

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Text by 青葉やまと

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