「インドの森の男」40年木を植え続け、死にゆく島を楽園に

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♦︎ボランティアの賞を受賞
 長年の活動の成果が認められ、今年3月には英国ポインツ・オブ・ライト賞が贈られている。この賞は世界53の国を対象に、傑出したボランティア活動を行った団体と人物を表彰するものだ。デカン・ヘラルド紙は受賞の理由について、環境保護活動への並外れた熱意が評価されたと伝えている。さらにポインツ・オブ・ライト財団は、人々の意識を環境活動に向けたという影響力にも注目しているという。英国副高等弁務官からパイェン氏に手渡された賞状には、エリザベス2世女王の署名がなされている。

 受賞の報せを受けたパイェン氏は、「さらに熱心に働けるよう鼓舞してくれます」と謙虚にコメントしている。ニュー・インディアン・エクスプレス紙はほかに、インド北東部出身者で各分野に献身的な貢献を行った人物を讃えるカルマヨギ賞について、2020年の受賞者に選ばれたと伝えている。

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Text by 青葉やまと