「広告お断り」から「広告OK」シールへ発想逆転 フランスで実験開始

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◆家庭が1年に受け取るチラシは40キロ
 いまでは「広告ストップ」シールは約3分の1のポストに貼られるに至っている。しかしながら広告チラシの量はいまだ多く、1世帯が1年に受け取る広告チラシは平均40キロ。2019年に国内のポストに配られた広告は90万トンに及ぶ。(フランス3、9/1)

 STOP PUBによれば、2019年に配布された広告チラシのために1510万本の樹木が切られた計算になる。しかもフランスの紙のリサイクル率は57%に過ぎない。

◆逆転の発想
 そのようななか9月1日から始まったのが、13の自治体での「広告OK」シールの導入だ。これまでの「広告ストップ」と異なり、「広告OK」シールが貼られているポストにのみチラシを入れられるというものだ。2023年2月1日からはさらに2自治体が加わって全部で15の自治体で3年間「広告OK」シールが試行されることになっている。対象地域の人口は約260万人。(CNEWS、9/1)

 3年後、この実験の効果は「環境への影響」「(売り上げや雇用、自治体のごみ処理コストなどを含む)経済的影響」「(人々や企業の)行動に及ぼす影響」「(対象地域の人々の)理解、遵守、満足度」の4つの点から評価される予定だ(フランス3)。

 逆転の発想の効果はいかに。同じ問題を抱える日本としても注視したいところだ。

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Text by 冠ゆき