インド農家デモ、女性の活躍に脚光 「エンパワーメントの場」とも

抗議活動に参加する女性たち(2020年12月27日)|Manish Swarup / AP Photo

◆各国メディア「女性が主導権」「エンパワーメントの場に」
 AFP通信は1月、「インドの農家プロテストで、女性たちが“新しい声”を培っている」という内容のタイトルで「インドの農村地域は伝統的に男性中心だが、この抗議活動では女性たちが積極的に行動している」と伝える記事を配信

 またカナダのブリティッシュコロンビア大学の研究員らは、「インド農家の抗議で女性が主導権を握る」というタイトルの記事(1月7日)を非営利Webメディア『カンバセーション』に寄稿し、「今回の抗議活動はインド内外から大きな支持を集め、女性たちを動かすことにも成功した」「このデモは、現代の抗議活動がいかに抵抗の気迫と人々の力に溢れているか、そしてジェンダーの平等とエンパワーメントの空間であるかを示している」と述べている。

 アメリカのロサンゼルス・タイムズ紙(1月27日)は「ほぼすべての土地が男性名義であり、地方議会が低年齢での結婚の慣習をいまだに支持するような家父長制の伝統にもかかわらず、この抗議活動では男女が肩を並べている。インドでは稀な幅広い層に支持された社会運動である」と論じた。

 地元インドのジャーナリズム雑誌キャラバン(12月13日)は、女性たちが法律について学び、単なる聴衆からデモの参加者となり、抗議活動の場でステージに立つまでになった現状を伝え、この抗議活動によって政治の場に女性が存在することが普通になりつつある、と述べている。またこの状況を『カンバセーション』の記事は「女性の抗議活動自体が、エンパワーメントの場となっている」と表現している。

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Text by 中原加晴