「副大統領に女性」のバイデン氏、誰を選ぶのか?

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 現在、新型コロナウイルス感染拡大による影響を受けているアメリカだが、その裏では着々と今年11月の米大統領選に向けた各党予備選が進んでいる。民主党の大統領選候補はジョー・バイデン前副大統領と社会主義者のバーニー・サンダース上院議員の2人に絞られた。

 3月16日~22日に米政治統計サイト『モーニング・コンサルト』が実施した世論調査によると、現在の支持率はバイデン氏が60.0%、サンダース氏が36.0%で、バイデン氏が24ポイントリードしている。今後何もスキャンダルがなければ、このままバイデン氏が民主党大統領候補に選ばれる可能性も高くなってきた。
 
◆バイデン氏「副大統領候補は女性」と発言
 そのバイデン氏が、早くも副大統領候補選定の作業に取りかかっている。同氏は15日、「副大統領候補に女性を選ぶことを約束する」と発言。にわかに、バイデン氏が誰を副大統領候補として考慮しているのかが話題となった。

 米政治紙ザ・ヒル(電子版)は昨年11月、バイデン氏が4人の女性を副大統領候補として考慮していると報道した。その4人とは、トランプ大統領に立ち向かったことで注目を浴びたサリー・イエーツ元司法長官代行、前ジョージア州知事候補のステイシー・エイブラムス氏、ジーニー・シャヒーン上院議員、マギー・ハッサン上院議員だという。しかし、この報道からはすでに4ヶ月以上が経過しており、色々と事情が変わっている部分もあるため、バイデン氏がいまも同じ4人を副大統領候補として見ているかどうかは定かではない。

 この4人のなかで、全国ニュースに何度も名前が上がり、名が売れたのがサリー・イエーツ氏だ。4人のうち唯一のアフリカ系アメリカ人ステイシー・エイブラムス氏は一昨年のジョージア州知事選に民主党候補として出馬。僅差で最後まで粘ったが惜敗したことから有名になった。しかし、政治経験という点では州議会議員としての経験しか持っておらず、他候補に引けを取っている感がある。

Text by 川島 実佳