イチロー選手の名言25選 努力を重ねた天才から学ぶ夢を叶えるヒント
日本を代表する伝説の野球選手、イチロー。2019年に引退するまでの28年間、日本プロ野球とメジャーリーグにて数多くの記録を残した。そんなイチロー選手は、野球の実力のみならず、努力家でストイックな人間性によって多くの人々を魅了してきた。今回は、イチロー選手の名言を紹介する。「努力の天才」の考え方に触れることで、夢を掴みとる勇気が湧いてくるはずだ。
目次
イチロー選手のプロフィール
イチロー選手のプロフィールを紹介する。
氏名 | 鈴木一朗 |
生年月日 | 1973年10月22日 |
出身 | 愛知県西春日井郡豊山町 |
高校 | 愛知工業大学名電高等学校 |
職業 | 元プロ野球選手・メジャーリーガー(外野手) 現在はシアトル・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクター |
プロ選手期間・経歴 | 1992〜2000 オリックス・ブルーウェーブ 2001〜2012 シアトル・マリナーズ 2012〜2014 ニューヨーク・ヤンキース 2015〜2017 マイアミ・マーリンズ 2018〜2019 シアトル・マリナーズ |
イチロー選手の経歴
イチロー選手の経歴について、幼少期からプロ野球選手を引退した現在までを見ていこう。
幼少期~高校時代
1973年10月22日、愛知県西春日井郡豊山町に生まれる。3歳で野球を始め、小学校3年生からは、ほとんど毎日休まず練習していた。小さい頃から目標が確立されており、小学生時代に「将来の夢」と題して書いた作文では「絶対にプロ野球選手になる」と断言していた。
日々の努力をつづったほか、希望する球団や契約金まで驚くほど具体的に記載しているその作文からは、イチローがまさに有言実行の人であるとうかがえる。
高校は、愛知を代表する名門野球部に入部し、1年時からいきなりレギュラーを獲得。甲子園で活躍した。
プロ野球時代
1991年のドラフト会議でオリックスに4位に指名されてから、1992年~2000年までをオリックスで過ごし、その後メジャー移籍を果たした。
日本では、3年連続で最優秀選手に選ばれるほか、ゴールデングラブ賞を1994年〜2000年まで7年連続受賞という華々しい成績を収めた。メジャーでは最優秀新人賞、最優秀賞、首位打者、盗塁王、最多安打、シルバースラッガー賞の受賞に加え、ゴールドグラブ賞を2001年〜2010年まで10年連続で獲得した。
プロ野球における日米通算最多安打4,257は「世界ギネス記録」に認定された。そんなイチロー選手は「安打製造機」の異名をもつ。
メジャーリーガー時代は、守備範囲が驚異の広さということで、イチローの背番号から「エリア51」と呼ばれた。また、イチローが外野から鋭く投げる球は、その驚異的な肩の強さをたたえて「レーザービーム」と称された。
プロ野球引退~現在
2019年3月21日に引退を発表。引退後は、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターに就任し、シーズン中は指導のためにマリナーズに同行している。マリナーズがオフシーズンになると日本に帰国し、自ら設立した草野球チーム「KOBE CHIBEN」のプレイヤーや、高校野球の指導者として活躍している。
イチロー選手の名言25選
イチロー選手の名言を、努力、マインド、チームプレー、逆境の4つの観点から紹介する。
①努力編
「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道」
「努力せずに何かできるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを『天才』というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです」
「僕は天才ではありません。なぜかというと自分がどうしてヒットを打てるかを説明できるからです」
「びっくりするような好プレイが、勝ちに結びつくことは少ないです。確実にこなさないといけないプレイを確実にこなせるチームは強いです」
「考える労力を惜しむと、前に進むことを止めてしまうことになります」
「やれることは全てやったし、手を抜いたことはありません。常にやれることをやろうとした自分がいたこと、それに対して準備ができた自分がいたことを誇りに思っています」
「同じ練習をしていても、何を感じながらやっているかで、全然結果は違ってくるわけです」
「どうやってヒットを打ったのかが問題です。たまたま出たヒットでは、なにも得られません」
「努力の天才」と呼ばれることも多いイチロー選手。小さな努力を確実に重ねていくことの大切さを、さまざまな場面で語ってきた。新しいことにチャレンジするとき、気持ちを引き締めたいときには、これらの名言を思い出してほしい。
②マインド編
「僕がいつも自分のことをあまり言わないのは、言い訳に聞こえるからです」
「他人が絡んでいることには興味はありません。今の自分の力をどれだけ出せるかですから」
「憧れを持ちすぎて、自分の可能性を潰してしまう人はたくさんいます。自分の持っている能力を生かすことができれば、可能性が広がると思います」
「試合後はロッカーや車の中で気持ちの整理をします。良い結果も、悪い結果も、家には持ち帰りません」
「いかに、いい成績の記憶をふりはらうかということは大事でしょうね。そういうものを背負うと、自分を苦しめることはわかっていますから」
「ぼくも、グラウンドに行きたくない日はたくさんあるのです。そのときには職業意識が出てきます。『仕事だからしょうがない』と、自分に言い聞かせるときもあるのです」
結果を残し続けるためには、気持ちの切り替え方を知っておくことが重要だ。イチロー選手は調子が良いときも悪いときも、結果を引きずらずに「今この瞬間」だけに集中してきた。このスタンスはスポーツのみならず、ビジネスや芸術など、あらゆる挑戦の場面で活かすことができる。
③チームプレー編
「チームの負けがこんでいるときこそ、しっかりしなければなりません。それでモチベーションを下げる人は、いいわけを求めて逃げているのだと思います」
「チームに乗せてもらうことはありますが、そういう時は少ないのです。チームの流れとは別のところで、自分をコントロールしてきたつもりです」
「自分が打てなくても、チームが勝って嬉しいなんてありえません。そういうことをいうのはアマチュアでしょう」
「チームの調子が悪くても自分が崩れることは考えていません。集中してやっているので、余計なことは考えません」
「監督がメディアに選手の愚痴をいいはじめると、チームはあっけなく崩れるものなのです。監督、コーチと選手たちとの間の信頼関係が一気に失われちゃうのです」
イチロー選手はプロとして、チームの状況に左右されないクールな姿勢を貫いている。ビジネスなり何なり、お金をもらって生活している以上、私たちも何らかの「プロ」である。チームで成果をあげることはもちろん重要だが、自分の軸がブレることなく、しっかりと自分なりの結果を残していくことが大切だ。
④逆境編
「『できなくてもしょうがない』は、終わってから思うことであって、途中にそれを思ったら、絶対に達成できません」
「頭を使わないと厳しい投手との対戦は、緊張感がありますし、自分がどういう状態にあるのか把握しやすいので楽しみなのです」
「打てない時期にこそ、勇気を持ってバットから離れるべきです。勇気を持ってバットから離れないと、もっと怖くなるときがあります。そういう時期にどうやって気分転換するかは、すごく大事なことです」
「今は、自分がわからないことに遭遇する時や、知らないことに出会ったときに『お、自分はまだまだいける』と思います」
「人のアドバイスを聞いているようでは、どんどん悪いほうにいきます。まわりは前のフォームがどうだったとかいいますが、実はそんなものは大したことではなく、精神的なものが大きいと思います。どうやって気分を変えるかとか、そういうことが大事ですからね」
「プレッシャーのかかる感じはたまりません。ぼくにとっては最高ですよね。ものすごく苦しいですけど」
緊張感やプレッシャーも味方につけてきたイチロー選手。困難に出合ったときでさえも、自分の成長の機会だとポジティブに捉えている姿勢には勇気づけられる。ひたむきに努力していても、その目標が大きければ大きいほど、超えるべき壁も高い。うまくいかなくて悩んだときは、イチロー選手の言葉を思い出して前向きに進んでほしい。
イチロー選手の生きざまがわかる おすすめ本3選
名言が生まれた背景をより深く理解するのに役立つ書籍を紹介する。書籍でイチロー選手の生きざまをたどることで、イチロー選手の名言がより深く心に刻まれることだろう。
①イチロー・インタビューズ 激闘の軌跡 2000-2019
出典:Amazon
メジャーリーグに挑戦する直前の2000~2019年の引退宣言後にシアトルの自宅で行われたインタビューまで、100時間を超えるインタビューの内容が記録されている。
イチロー選手がどのようにプレッシャーと向き合い、乗り越えてきたのかを感じ取れるはずだ。モチベーションを上げたいときに読むべき一冊である。
②イチロー 引退会見全文
出典:Amazon
引退記者会見は、内容が長い分メディアに切り取られた形で紹介されることが多い。全文を文字で読むことで、イチロー選手の言葉の意味や、プロとしてのマインドをより深く理解できる。
完璧主義の天才というイメージが強いイチロー選手だが、彼が話した言葉を文脈を踏まえて読むことにより、一貫して「当たり前のことを積み重ねることが大切だ」と語っていることに気付かされる。一般人の私たちの心にも、スッと入ってくるはずだ。
③イチローに糸井重里が聞く
出典:Amazon
イチロー選手が話した言葉をまとめた本は多いが、ファンに向けて直接語った言葉を扱った本はほとんどない。本書は、2004年のイチローとエッセイスト糸井重里との対談を書籍化したものだ。
糸井重里の徹底した聞き手の態度により、イチロー選手の考えが見事に引き出されている。野球だけではなく、人生全体を通して積み重ねてきたイチロー選手の考え方や人となりが凝縮されている。
イチロー選手の名言は、夢に向かって努力する勇気をくれる
日本を代表する野球選手として感動を与え続けたイチロー選手の名言は、夢を叶えるためにストイックに努力することの大切さを教えてくれる。イチロー選手の言葉は、人生で挑戦を強いられる場面や、気合いを入れ直したい場面において、あなたの気持ちを奮い立たせる起爆剤となってくれることだろう。
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