名前がかっこいい・可愛いドラゴン25選 神話で語られる特徴を紹介

名前がかっこいい・可愛いドラゴン25選 神話で語られる特徴を紹介

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さまざまな神話や伝承に登場し、日本だけではなく世界中の国々で語り継がれているドラゴン。最近では数々のゲームやアニメにも登場しており、なじみのある方も多いのではないだろうか。

本記事では、かっこいい名前や可愛い名前のドラゴンを25種類紹介する。ぜひ、お気に入りのドラゴンを見つけていただきたい。

ドラゴンの基礎知識

ドラゴンの基礎知識

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ドラゴンは、蛇のような長い身体が特徴で、神話や伝承に多く登場する伝説の生き物である。ドラゴンに関する伝説は、日本のみならず世界中の国々で語り継がれており、想像上の生物の中でも根強い人気を誇る。

ここからは、ドラゴンにまつわる基礎知識を紹介する。

初期のドラゴン

ドラゴンの初期の描写は、巨大な蛇のような姿であった。古代の美術品や文学作品などでも、蛇の姿が確認できる。

その後、さまざまなイメージが融合していった。現在一般的に認知されているような、翼が生えていて火を吹く姿のドラゴンは、中世盛期頃に登場したと考えられる。

西洋(西洋竜)と東洋(東洋龍)のドラゴンの違い

西洋のドラゴンは人間の敵として描かれることが多く、蛇やトカゲのようなかたちで、両翼を備えているのが特徴である。東洋のドラゴンは神秘的な存在として認知されていて、身体が長く角が2本生えており、鱗は魚類に酷似している。

そのため、日本で広く認知されているゲームや物語に登場するドラゴンは、西洋のドラゴンをモデルにしているのだろう。

日本のドラゴン5種

日本のドラゴン5種

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日本のドラゴンは、古事記や日本書紀に登場したのが始まりだと言われている。

ここからは、さまざまなドラゴンの中から日本発祥のドラゴンを5種類紹介する。

八岐大蛇(ヤマタノオロチ)

八岐大蛇は、古事記や日本書紀に登場する8つの頭をもつ大蛇である。肥河(ひのかわ)に生息していた八岐大蛇は、毎年出雲の娘たちを1人ずつ食べていた。何とか退治できないかと目論んでいたところ、スサノオノミコトが現れる。八岐大蛇はスサノオノミコトに酒を飲まされ、眠ったところを刀で切り刻まれ退治された。

九頭竜(クズリュウ)

九頭竜は、9つの頭をもつ巨大な竜である。村人を襲う怪物だった九頭竜は、ヤマトタケルノミコトを丸呑みにするが、剣によって腹や首を刺され倒される。

その後、供養された九頭竜は、九頭龍権現や九頭龍大神として崇められることになった。

五頭竜(ゴズリュウ)

五頭竜は、神奈川県の鎌倉市にあった湖に生息していたとされる、5つの頭をもつ竜である。人を襲ったり洪水や台風を起こしたりするなど悪行を重ねていたところ、江ノ島に移り住んだ弁天様に一目惚れするが、悪行が災いして求婚を断られてしまう。

しかし、諦めきれなかった五頭竜善行は弁天様に改心を約束し、のちに夫婦となった。

夜刀神(ヤトノカミ)

夜刀神は、常陸国の地誌である『常陸国風土記(ひたちのくにふどき)』に登場する2本の角が生えた蛇である。6世紀初頭に開墾しようとする人間と夜刀神が戦い、人間が夜刀神を追い払うことに成功。人間は祟られないように、社を建てて夜刀神を祀ることにした。

また、夜刀神神として崇められているが、姿を見た者は一族もろとも滅ぶという言い伝えがある。

印幡沼の竜(インバヌマノリュウ)

印幡沼の竜は、千葉県の印旛沼に生息していたとされる竜である。村が日照りで飢饉になっていた際に雨を降らせていたところ、雨を止めていた龍王の怒りを買って殺され、祀られることとなった。

現在も「三つざきにされた龍神さま」や「雨を降らせた竜」といった伝承として、人々に語り継がれている。

中国のドラゴン5種

中国のドラゴン5種

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中国のドラゴンは、中国人にとって人気のシンボルであり、神聖なる民族の象徴として認知されている。

ここからは、さまざまなドラゴンの中から中国伝来のドラゴンを5種類紹介する。

青龍(セイリュウ )

青龍は、四神獣の一種で東を司る神である。四神獣の1つで、青龍と呼ばれていながら体は緑色に描かれることが多い。

中国古代の五行思想においては、春とされている。

赤龍(セキリュウ)

赤龍は、その名の通り真っ赤な体が特徴の竜である。龍は基本的に水神だが、赤龍は日照りの神という伝説が残っている。

五行思想においては南方を守護する竜とされ、別名紅竜とも呼ばれているのだ。

黄龍(コウリュウ)

黄龍は、黄金の体をもつ竜である。古代中国においては、黄色は貴人を意味する尊い色とされ、黄龍は格が高い存在とされていた。

五行説では土、方角は中央を司り、四神の中心的存在として「四神の長」とも呼ばれている。

黒龍(コクリュウ)

黒龍は、全身を黒い鱗で覆われている竜である。光が苦手で、普段は深い海底に住み着き、新月の夜のみ海底から姿を現す。

五行説では北方を守護する竜とされていて、一部ではその黒い姿から災いをもたらす邪悪な存在としても扱われている。

白龍(ハクリュウ)

白龍は、全身を白い鱗で覆われている竜である。竜の中でも特に空を飛ぶスピードが速く、時折魚に変身して地上の泉などで泳ぐこともある。

五行思想では、西方を守護する竜とされている。

ギリシャ神話のドラゴン5種

ギリシャ神話のドラゴン5種

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ギリシャ神話には蛇に似た姿をした怪物が数多く登場し、のちのドラゴンの起源とされている。

ここからは、さまざまなドラゴンの中から、ギリシャ神話に登場するドラゴンを5種類紹介する。

エキドナ

エキドナは、上半身は美女、下半身は蛇の姿をしている怪物である。ケルベロスやヒュドラの母であり、テュポンの妻だ。

夫であるテュポンの封印後は、息子のオルトロスと再婚してさらに多くの怪物を生み出した。

ヒュドラ

ヒュドラは、巨大な体と9つの首をもつ大蛇の姿をした怪物である。テュポンとエキドナの子供で、首を1本切り落とすと傷口から再生して2本に増えるのだ。

十二の試練で英雄ヘラクレスと戦闘するが、傷口を火で焼かれると再生能力を失う弱点を見抜かれて敗北した。

ラードーン

ラードーンは、100の頭をもつドラゴンである。100の頭があるため眠ることがなく、神の食べ物である黄金のリンゴを守っている。

十二の試練で林檎を採りに来た英雄ヘラクレスに、蜂の巣と毒矢を投げ込まれて倒された。

テュポン

テュポンは、巨大な体や肩から生える100本の蛇、蛇の下半身が特徴の怪物である。ギリシャ神話に登場する怪物の中では最強を誇り、神々の王であるゼウスに匹敵するほどの力をもつ。

妻であるエキドナとの間には、ケルベロスやヒュドラなど数多くの怪物がいる。

オピーオーン

オピーオーンは、蛇の姿をした怪物である。海神オーケアノスの娘であるエウリュノメーと結婚し、オリュムポスの支配者と言われている。

別名オピーネウスとも呼ばれ、これは海の老人を意味する言葉である。

欧米のドラゴン5種

欧米のドラゴン5種

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欧米のドラゴンは悪魔の使いとして認知されていて、ゲームや漫画などでは英雄に倒される場面が多い。

ここからは、さまざまなドラゴンの中から、欧米のドラゴンを5種類紹介する。

リヴァイアサン

リヴァイアサンは、旧約聖書に登場する巨大な怪物である。基本的には海や水を司る神とされているが、中世以降は悪魔としても扱われるようになった。

硬い鱗と頑丈な牙をもち、蛇のような見た目が特徴である。

サラマンダー

サラマンダーは、四大精霊の中で火を司る生物である。体には猛毒をもち、生まれてからの一生を火の中で過ごすと言われている。

トカゲのような見た目をしており、サンショウウオもこの名前で呼ばれることがある。

ワイバーン

ワイバーンは、ドラゴンの頭と翼、蛇の尻尾などを併せもつ架空の怪獣である。ファンタジーやゲーム作品などでは、ドラゴンの中でも格下のモンスターとして扱われることが多い。

また、イギリスでは紋章や旗章などには度々ワイバーンが使用される。

バジリスク

バジリスクは、蛇の王といわれるほどの巨大な毒蛇である。全ての蛇の頂点に君臨する王であり、頭には王冠のような模様がある。

見ただけで死を与える力をもつと言われ、危険生物として恐れられていた。

ジャバウォック

ジャバウォックは、ルイス・キャロルによる児童小説『鏡の国のアリス』のジャバウォックの詩で語られる架空の生物である。作中では存在が語られるのみで、本編には登場しない。

見た目はドラゴンのような姿で描かれていて、鋭い爪や強力なあご、赤く血走った目をもつ。

北欧神話のドラゴン3種

北欧神話のドラゴン3種

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北欧神話には、蛇やドラゴンなどに似た怪物たちが登場し、中には人間からドラゴンに変身するものもいる。

ここからは、さまざまなドラゴンの中から、北欧神話に登場するドラゴンを3種類紹介する。

ヨルムンガンド

ヨルムンガンドは、巨大な蛇の怪物で、別名ミドガルズオルムとも呼ばれる。北欧神話の神であるロキが巨人アングルボザとの間に生まれた子供である。

ヨルムンガンドの名は、世界蛇を意味するところから名付けられた。

ニーズヘッグ

ニーズヘッグは、全身を黒色につつまれたドラゴンである。ニヴルヘイムが住むフヴェルゲルミルの泉でほかのヘビと共に生活し、世界樹であるユグドラシルの3つ目の根を齧って枯らそうとしている。

世界の終わりの日に、背中に死者の魂を乗せて飛び去るという逸話がある。

ファフニール

ファフニールは、人間からドラゴンに変身する生物である。元々は人間であったが、黄金の呪いに取り憑かれ、父である魔法使いのフレイズマルを殺害して怪物に変身した。

鋼のような鱗と猛毒の息を吐く戦闘力を備えているドラゴンだが、魔剣「グラム」をもつ英雄シグルズによって倒された。

メソポタミア神話のドラゴン2種

メソポタミア神話のドラゴン2種

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メソポタミア神話には、現在のドラゴンの起源となる、蛇の姿やドラゴンに似た怪物たちが登場する。

ここからは、さまざまなドラゴンの中から、メソポタミア神話に登場するドラゴンを2種類紹介する。

ムシュフシュ

ムシュフシュ(シルシュ)は、メソポタミア神話に登場する合成獣である。ニンアズ神やマルドゥク神など、それぞれの時代の最高神に仕えていた。

蛇の頭や2本の長い角、ライオンの脚にサソリの尻尾など、さまざまな生物の特徴を併せもっている。

ティアマト

ティアマトは、メソポタミア神話に登場する海の女神である。夫のアプスーとの間にさまざまな神々を生み出し、母神とも呼ばれている。

蛇のような見た目をしており、長い体と大きくて長い角をもっている。

ドラゴンの名前はかっこいいものから可愛いものまで多種多様

神話や伝承などで語られているドラゴンは、かっこいい名前や可愛い名前など多種多様だ。名前だけではなく見た目や特徴なども異なり、比較してみるのも面白いだろう。お気に入りのドラゴンが見つかったら、ぜひハンドルネームなどの参考にしてみて欲しい。

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Text by NewSphere 編集部