先進国の若者、「中年の危機」を経験? 幸福度調査、北米などで憂慮される結果

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 3月20日は国連国際幸福デー。国連はこの日、世界143ヶ国・地域の幸福度ランキングを公表した。日本人の幸福度は果たして……。

◆フィンランド7年連続トップ
 3月20日の国連国際幸福デーに、世界の国の「幸福度」をランキングにした「世界幸福度報告書」が公表された。北欧諸国がまたしても最高得点を叩き出し上位にランクイン。フィンランドは7年連続で首位をキープした。

 この報告書は、140ヶ国以上の人々に生活の満足度について世論調査を行い、直近3年間(2021年〜23年)のデータを基に各国の幸福度をランク付けしている。評価項目は、1人当たりのGDP、社会支援、平均寿命、人生の選択における自由度、寛大さ、汚職に対する認識になる。米ギャラップ社、オックスフォード大学ウェルビーイング研究センター、国連持続可能な開発ソリューション・ネットワーク、世界幸福度報告書(WHR)編集委員会の共同作業によって報告書が作成された。

 北欧諸国はフィンランドに続いてデンマークが2位、アイスランド3位、スウェーデン4位、ノルウェーが7位。ほかにトップ10入りした国はイスラエル(5位)、オランダ(6位)、ルクセンブルク(8位)、スイス(9位)、オーストリア(10位)だった。

 ハマスとの戦争が続くイスラエルの5位は意外に思えるかもしれないが、同国は22年以来、10位以内に定着している。今回の調査が行われたのは昨年10月のハマスの襲撃の後だったが、まだ本格的な戦争には突入していなかった。

 東欧は、複数の国で幸福度が高まって順位を上げた。チェコが18位、リトアニア19位、スロベニアは21位となった。

 1位のフィンランドについて、ブリティッシュコロンビア大学バンクーバー校の経済学名誉教授であり、世界幸福度報告書の創刊編集者であるジョン・ヘリウェル氏は、「道に落とした財布が戻り、人々が日々助け合い、質の高い医療や教育の機会が均等に行き渡るなど、全般的な豊かさがある」と説明する(CNN、3/20)。

Text by 中沢弘子