グーグル、2023年に最も多く検索されたワードを発表 楽曲トップはYOASOBIの曲

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 グーグルは、2023年の検索履歴のなかから世界で最も多く入力されたワードを発表した。

 今なお記憶に残るポップカルチャーでの世界的なネットミーム「バーベンハイマー(映画『バービー』と『オッペンハイマー』の全米同日公開)」に始まり、多くの人に愛されつつも亡くなった有名人、世界に衝撃を与えた悲痛なニュースが上位を占めた。

 グーグルが世界で集めたデータによると、23年のニューストレンドでトップになったのは現在も進行しているイスラエルとハマスの戦争で、海中で爆発した潜水艇タイタン(6月)、トルコとシリアで発生した壊滅的な地震(2月)がこれに続いた。

 最も多く検索された人物はNFLバッファロー・ビルズのセーフティ、ダマー・ハムリンだった。彼は1月に行われた試合中に心停止を起こし瀕死の状態にあったが、その後、見事に復帰した。年初の除雪作業中に事故に遭い、その後生還を果たした俳優ジェレミー・レナーがこれに続いた。2023年に逝去した有名人では、米人気コメディー『フレンズ』の俳優マシュー・ペリー、歌手のティナ・ターナーが検索トレンド上位にあった。

 エンターテインメントでは『バービー』がグーグル検索の映画トレンドの先頭を行き、これにバーベンハイマーのもう一方の作品『オッペンハイマー』、インド映画『ジャワン』が続いた。テレビドラマでは『ラスト・オブ・アス』、『ウェンズデー』、『ジニー&ジョージア』がトレンド番組トップ3だった。

 楽曲トップはYOASOBIの『アイドル』で、以下、暴動を起こす人々の映像が流れるなど物議を醸したジェイソン・アルディーンの『小さな町でトライ・ザット』、ビザラップとシャキーラによる 『ミュージックセッション #53』がこれに続いた。

 「2023グローバル検索トレンド」にはほかにも多くの部門があり、レシピでトップになったのはビビンバだった。スポーツチームのトレンドでは、アルゼンチン出身のサッカーのスーパースター、リオネル・メッシが新たに移籍したインテル・マイアミCFが最多だった。アメリカでは多くの消費者が卵の値段、テイラー・スウィフトのチケット価格、シラチャーソースのボトル料金がなぜ高いのかを調べていた。スラング用語では、最近オックスフォード英語辞典のワード・オブ・ザ・イヤーに選ばれた「rizz(リズ)」がトップだった。

 国別ランキングや過去のトレンドなどの情報は、グーグルサイトのアーカイブ「Year in Search」で確認できる。同社が検索数を集計した期間は1月1日~11月27日である。

 2023年の年間まとめデータを公表しているのはグーグルだけにとどまらない。辞書で検索された言葉や音楽ストリーミングの楽曲など、2023年のオンラインでの行動をまとめたリストを目にした人も多いだろう。ウィキペディアも先日、2023年で最も多く読まれた情報のリストを発表した。チャットGPTに関連する記事がトップだったという。

 グーグルは検索エンジンの誕生25年を記念して、複数の分野で歴代トップの検索結果を発表した。トレンドデータが世界中で利用できるようになった2004年以降で見ると、最も検索数の多かったグラミー賞受賞者はビヨンセ、スポーツ選手はポルトガルの偉大なサッカー選手クリスティアーノ・ロナウド、映画・テレビ番組の出演者は「ハリー・ポッター」だった。

Translated by Conyac

Text by AP