米、感染者は緩やかに減少 マスク着用者激減の「ウィズコロナ」の現況

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◆感染も覚悟? アメリカ「ウィズコロナ」の現在
 アメリカではすでにワクチンを2回、または3回接種した人々も多く、オミクロン株が席巻した後に感染者は一時急激に増えたものの、軽症の場合が多く、また多数の政治家やセレブが感染するなどして恐怖感が薄れたからか、「ウィズコロナ」のライフスタイルがすっかり定着したようである。毎日のニュースに取り上げられることも少なくなった。

 しかしハワイを含むアメリカでは感染者数こそ減少しているものの、そのペースは非常に緩やかだ。ハワイ州では現在、新規感染者数が週次で発表されているが、ハワイ保健衛生省の統計(6月22日発表)によると、1週間の感染者数は州全体で5482人。人口が集中するオアフ島が最も多く3785人である。感染者数は減少傾向にあるが、依然高い数字である。

 日本への入国が容易になり、そして6月12日からはアメリカ入国の際の新型コロナ検査陰性結果提出の必要もなくなったため、今後ハワイに来る日本人観光客はますます増えていくだろう。しかしハワイではまだ感染者数が多いこと、そして人々の警戒心が薄れてきていて、感染の確率が高くなっていることを心に留め、とくに屋内や人の多い場所ではマスクをしっかり着用し、自己防備をすることをお勧めする。

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Text by 川島 実佳