ワクチン接種義務化に動く米大学 新学年に備え

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◆私立名門大学でも義務化へ
 ワクチン義務化の方向に動いているのはカリフォルニア州の大学だけではない。ボルティモア・サン紙(電子版)によると、東部メリーランド州内で12のキャンパスを持つメリーランド大学機構と同州内のモーガン州立大学でも、大学に所属する学生、職員、教師にワクチン接種を義務付けると公表した。

 また、ニュースサイト『AXIOS(アクシオス)』によると、マサチューセッツ州ではマサチューセッツ州立大学9キャンパスが、先にワクチン義務化を公表していたマサチューセッツ大学アムハースト校に続いた。ニュージャージー州の州立大学で同州内に数ヶ所のキャンパスを持つラトガース大学も3月にワクチン接種義務化を公表していた。

 一方、各州立大学のほかにも多数の私立大学がワクチン接種の義務化を公表している。ハワイ州のテレビ局KITVによると、アイビーリーグではロードアイランド州のブラウン大学、ニューヨーク州のコロンビア大学とコーネル大学、ニューハンプシャー州のダートマス大学、コネチカット州のイェール大学も義務化に踏み切った。南部州でもノースカロライナ州のデューク大学、ジョージア州のエモリー大学など名門校をはじめとする数校が義務化している。

 アメリカでは新型コロナウイルスのワクチン接種が義務付けられているわけではないが、大学のように集団生活を行う状況で義務化に踏み切るのはやむを得ないと言えよう。大学に続き、今後はほかの学校、そして職場でもワクチン接種義務化が進む可能性がありそうだ。

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Text by 川島 実佳