ポルトガルで急激な感染拡大 その要因は?
◆イギリス変異株の到来と、遅いロックダウン決定
年末年始の人の移動は、イギリス変異株も連れてきた。実際、1月末時点で、ポルトガルで確認されるCovid-19のうち30%が、すでにイギリス変異株となっている。この数値は、数週間後には60%に達すると見られている(20 minutes)。
1月に入り、同国の感染者数増加の曲線はさらに急カーブを描いて上昇しはじめたが、同国がレストラン閉鎖を含むロックダウンに踏み切ったのは1月15日で、すべての学校の休校を決めたのは1月21日になってからのことだった。
ポルトガルの現況を招いた要因として、各メディアは、クリスマスの制限緩和、飲食業の営業が続いたこと、イギリス変異株の広がり、遅すぎたロックダウンなどを挙げている。疫学を専門医ロショワ氏は、そのなかでもレストランやバーの営業継続が大きな要因だと見ている。なぜなら、同じように冬に入ってから感染が急拡大したスペインやイギリスも、秋の第2波を受けてすぐに飲食店を閉鎖しなかったという共通点を持つ国だからだ(20 minutes)。
ロショワ医師の「(変異で)感染力は高まったかもしれないが、人々が接触しない限り、誰にも感染することはない」(同)という言葉をもう一度肝に銘じ、感染対策の重要さを忘れないようにしたい。
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