英国からの変異株、デンマークに定着か 遺伝子解析で続々発見

ワクチンを運ぶトラック(コペンハーゲン、2020年12月26日)|Mads Claus Rasmussen/Ritzau Scanpix via AP

 イギリスで猛威を振るう新型コロナウイルスの変異株が、デンマークにも広がっている。同国は欧州のなかでは第1波を低く抑えた優等生だったが、冬になり感染者数が増加している。現在ロックダウン中だが、感染力がより強いとされる変異株の流入で、いまのままの対策では感染を抑えられないのではないかと懸念されている。

◆変異種確認相次ぐ 感染力の高さは本当?
 ニュースサイト『The Local』のデンマーク版によれば、デンマークではイギリス人の入国を禁じ、自国民にもイギリスからの入国は陰性であることを条件に認めている。それにもかかわらず、同国の感染症研究機関、Statens Serum Institut(SSI)によれば、ここ数週間で変異株が著しく広がっているという。

 同研究所が1月2日に発表した報告書では、陽性となった検査の検体から、遺伝子解析の結果、変異株が86ケース確認されている。解析されたのはすべての陽性検体の11%ほどであるため、実際に変異株に感染した人はこの9倍以上ではないかということだ。

 イギリスの変異株は、これまでより50~74%感染力が強いとSSIは見ている。もっともイギリスでの変異株感染の急増は12月からと見られ、この時期はイギリス各地で別々の規制が行われ、クリスマス前で人々の行動に変化が出ていたため、それが感染拡大に影響したという見方もある。他国でも変異株が急増すれば、感染力の高さが証明されると見られており、デンマークの感染状況に注目が集まっている(サイエンス誌)。

Text by 山川 真智子

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