男子生徒がスカート履いて抗議 女性差別を男の問題と捉えるジェネレーションZ

ArtFamily / Shutterstock.com

 女子中高生による服装の自由を求める運動以来、フランスではいくつかのアンケート調査が行われ、服装による性差別の存在が露わになった。一方、カナダのケベック州では、女子学生に服装の自由がないのはおかしいとして、男子学生が抗議運動を始めた。彼らの主張は、ジェネレーションZならではの視点だ。

◆アンケート調査が浮き彫りにする性差別
 フランスで9月、女子高生が「自由に服装を選ぶ権利」を求める運動を起こしたことをきっかけに複数メディアが女性の服装に関するアンケート調査を行った。たとえば、20minutes紙が実施したアンケートによれば、18〜30歳の女性の42%は、「過去12ヶ月のうちに、スカートが短いとか身体にぴったりしすぎているなどを理由に、ハラスメントを受けたことがある」と答えた。また、83%は、「これまで少なくとも一度は服装について(上のような)指摘を受けたり、口笛を吹かれたりしたことがある」と明らかにした。

 一方、フランス世論研究所(Ifop)もマリアンヌ紙の依頼を受け、「フランス人にとって、女子高生に“ふさわしい服装”とは何か」に関する調査を行い、9月24日にこれを公開した。その内容は、女性の胸元と脚について、女子高生にふさわしい露出はどこまでかを問うアンケートだったが、調査の視点そのものが性差別的だと、SNS上で激しく非難された(20minutes紙、9/30)。

Text by 冠ゆき