ノルウェーで鯨肉人気復活か 国内旅行増加がきっかけに

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 ノルウェーは古くからの捕鯨国だ。1982年に国際捕鯨委員会(IWC)が商業捕鯨を一時停止するモラトリアムを採択した際に異議申し立てを行い、1993年には商業捕鯨を再開した。以来政府が持続可能な捕獲量を設定して捕鯨を続けているが、鯨肉を食べる人は減少していた。ところが今年になって人気が復活し、消費も伸びていると報じられている。

◆食卓から消えつつある鯨肉 今年は捕獲数増加
 これまでノルウェーの鯨肉需要は減少しており、2019年にはここ20年で最低の捕獲量となった。その昔捕鯨が盛んだったころは、鯨肉は家庭料理に用いられた。子供時代の思い出として、母親が作ってくれた鯨肉のスパゲティ・ミートソースを懐かしむ人もいるが、2019年に行われた調査によれば、鯨肉を定期的に食べるとしたノルウェー人はわずか4%ほどだったという(BBC)。

 ところがBBCによれば、今年9月までにノルウェーで捕獲されたクジラの数は500頭に近づいており、昨年の429頭をすでに上回っている。海洋動物コンサルタント、ケイト・オコネル氏によれば、捕獲量が増加している理由として、天候が良好だったこと、捕鯨船の数が2隻ほど増えたこと、そして乗組員の捕鯨経験に関する政府の規則が緩和されたことなどが上げられるという(環境ニュースサイト『Mongabay』)。フォーブス誌によれば、鯨肉の需要、供給ともに伸びている。

Text by 山川 真智子

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