「日本のスーパーフード」納豆に海外が注目 米番組の試食では……

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 イギリスの医学誌に掲載された論文で、納豆を多く食べる人ほど長生きするという研究結果が発表され、海外メディアで注目を浴びている。特有の臭いや糸を引く様子などが敬遠され、これまで納豆を食べる外国人は少なかったが、その健康効果から積極的に食べようとする人も増えつつある。

◆死亡リスク低下 納豆の健康効果に海外驚き
 論文はイギリスのBMJ(ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル)に掲載されたもので、日本の国立がん研究センターなどの共同研究となっている。45歳から74歳までの日本の男女9万2915人の食事と健康状態を平均15年間にわたって追跡し、その結果発酵性大豆食品の摂取量が多いほど、死亡全体のリスクの低下が見られたとしている。また、納豆の摂取量が多いほど循環器疾患死亡リスクが低いという関連が認められている。

 循環器疾患はアメリカにおける主要な死因となっており、ニューヨーク・タイムズ紙は納豆が長生きにつながるかもしれないと報じている。BBCのトラベルライター、エリカ・ホバート氏は、納豆が持つとされる数々の健康効果を解説。価格も3個パックで100円から300円と手ごろで、日本のスーパーフードだとしている。マレーシアのオンライン情報サイト『ワールド・オブ・バズ』のライター、セシリア・チャン氏は、子供のころ見た「クレヨンしんちゃん」がよく混ぜていた納豆が、実は栄養豊富なスーパーフードだったと驚きを表した。

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Text by 山川 真智子