新型コロナの後遺症は? 治療薬の副作用、精神面への影響も

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 次第に明らかになりつつあるCovid-19の後遺症。これまでにあげられた例を見ると、ウイルス感染が直接要因となるもの以外にも、治療器具による損傷、薬品の副作用、心的外傷後ストレス障害など、多種多様であることがわかる。

◆軽度の後遺症
 Covid-19の軽度な症状のひとつに味覚や嗅覚の消失があるが、これらはCovid-19治癒後も後遺症として残ることがある。フランスのキエルゼック医師によれば、「一時的な機能的後遺症の一部であり、通常は数週間続く。場合によっては、耳鼻咽喉科医師によるリハビリを必要とする」(ドクティッシモ 5/25)。また同医師は、「無力症と呼ばれる倦怠感」も軽度の後遺症のひとつにあげている。

◆複数の臓器に及ぶ影響
 最も重篤な後遺症は、Covid-19の発症が重度であった患者に見られ、その影響は実に多くの臓器に及ぶ。

 まず、ウイルスによって引き起こされるサイトカインストーム。これは、ウイルスによる臓器への攻撃に「免疫系が反応し(中略)炎症を引き起こす」状態のことで、「心筋炎や脳炎、急性呼吸窮迫症候群などの原因になり得る」(ドクティッシモ)。

 また、Covid-19疾患は、肺の線維化を起こすこともあり、患者の将来の呼吸能力に影響を与える可能性があるとされる。循環器系への影響も複数報告されている。たとえば、アメリカの心臓専門医モハマッド・マジッド教授は、『JAMA循環器学』(3/27)に発表した研究で、Covid-19が「血管の炎症、心筋炎、不整脈を引き起こす可能性」があることを示唆している。腎臓もCovid-19の影響を免れない。マルセイユの腎臓専門医ビュルテ教授は4月の時点ですでに「集中治療室では、患者の20%以上が腎不全を発症している」と明らかにしている(『メッドスケイプ』4/22)。さらに、神経症状の報告も相次いでいる。上にあげた味覚や嗅覚の消失だけでなく、新型コロナ感染者に「錯乱や興奮、神経因性疼痛、筋骨格系の痛み、けいれん発作、ギラン・バレー症候群、脳卒中」などが観察されているのだ。ただし、「現時点ではこれらの障害が継続しているかどうかは不明」である(ドクティッシモ)。

Text by 冠ゆき