◆無症状感染者の探知も可能
　上述のローガン教授によれば、「Covid-19のような呼吸器疾患は体臭を変えるので、犬が検出する確率は非常に高い」（メディカル・ディテクション・ドッグズ）。ダラム大学のスティーヴ・リンゼイ教授も「成功の暁には、流行の終わりに空港でCovid-19検出犬を使いウイルスを運ぶ人々を迅速に見分けることができるだろう。そうすれば、現在の流行を抑制したのち、流行の再発防止の一助となるだろう」と期待を寄せる（メディカル・ディテクション・ドッグズ）。

　ローガン教授の見積もりによれば、「訓練犬は1時間に250人のスクリーニングが可能」だというから、確かに、空港での探知に最適であろう。しかも重要なのは、メディカル・ディテクション・ドッグズ代表クレア・ゲスト教授が指摘するように「犬は無症状の感染者も含め誰でもスクリーニングできる」という点である（メディカル・ディテクション・ドッグズ）。

　同団体によれば、訓練に要する時間は約6週間。その成果に大いに期待したい。

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