世界で次々に「ロックダウン」 どのような規制が行われているのか?

Victoria Jones / PA via AP

♦︎生活の維持は可能
 一方、最低限度の生活を維持するため、例外として認められている外出行為もある。イギリスのケースでは食品と薬品を入手する目的での外出が許容されている。このほか1日に1度を限度として独りで運動に出ること、および真に必要とされる場合には職場まで通勤することが許容されている。

 アメリカの場合もほぼ同様で、カリフォルニア州を例に取ると、食糧、日用品、薬の調達のための外出は禁じられていない。スーパーや薬局、そしてガソリンスタンドなどの重要な商業施設は、現在でも営業が認められている。個人が屋外で運動を行うことも許可されているほか、親戚あるいは友人の看病のために家から出ることも問題ない。通勤は原則として禁止だが、市民生活を維持するために必要とみなされる職業については例外的に出勤してよいという扱いだ。感染拡大を遅らせるために必要な措置は取るが、生活に必要な最低限度の社会機能は維持する方針がうかがえる。

♦︎終えんはいつ?
 市民生活に不便を強いるロックダウンだが、アメリカは数週以内に解除を目指す方針を打ち出している。トランプ大統領は23日、米国全土を対象とする経済封鎖について延長しない方針を示した。通常の経済活動の復帰への具体的な日程は提示しなかったものの、封鎖はアメリカ本来の姿ではないとの認識を語っている。また、数ヶ月を見込んでいるわけではないとも述べ、現状では数週間程度を意識していることを言外に示した。封鎖解除の一つの目安としては、4月12日のイースター(復活祭)の日が目標となっている模様だ。トランプ大統領は理由として、イースターが「心躍る日」だからだ、とニュース局主催のイベントのなかで語っている。

 コロナウイルスの震源地となった武漢については、4月8日付で封鎖解除を行うとの方針を中国政府が示している。中国政府発表の新規患者数はこのところほぼゼロとなっており、収束の目処が立ったとの立場だ。なお、武漢を除く湖北省についての隔離措置は、これに先駆けて3月25日をもって解除されている。健康状態に応じて3色のQRコードが与えられ、健康を示す緑色のコードを持った市民だけが省外への移動を許可されるしくみだ。

 国や州によって対応の差はあるが、海外の例を踏まえるならば、仮に日本でロックダウンが実施されても必要最低限度の生活を維持することは可能だとの公算が高そうだ。

Text by 青葉やまと

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