英国伝統の「硬い上唇」に苦しむメーガン妃 胸の内を明かし話題に

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◆辛抱はイギリス的? 女王も声は上げない
「堅い上唇」を守ることは、しばしばイギリス文化の支柱と見られてきた。ビクトリア朝時代と二つの世界大戦に遡れば、この表現はイギリス人の決意、厳格さ、感情の抑制の必要性を示すものだった。それが示唆するのは、泣かないことであり、逆境にあっても抑えてきた感情をふるえる唇で台無しにするな、ということである(健康情報サイト『The Mighty』)。

 英タブロイド紙エクスプレスは、若い王族はより自由を求めるとしながらも、メーガン妃の今回の発言は、王室がここ数十年、攻撃やメディアの監視に対して取ってきた対応への批判として見ることもできると指摘する。王室の姿勢は、まさに「堅い上唇」を守ることだ。エリザベス女王は、「不満を言わない、説明しない」という母親からの教えを67年間貫いており、年長の王族は直接的にも間接的にも噂にはコメントを避け、懸念があっても公に声を上げることはしなかったという。

 このルールを破ったのがダイアナ妃で、1995年にインタビューで絶え間ないメディアの監視を受ける不幸な人生を語った。フォーブス誌は、メーガン妃のインタビューがダイアナ妃のものと比較されていると述べている。ハリー王子は、自分の母親を殺したメディアのいじめには屈するつもりはないと声明を出している。

                                                                                                                 

◆タブロイド反論 夫妻は身勝手なのか?
 ハリー王子とメーガン妃はいくつかのメディアを訴えているが、その一つであるデイリー・メール紙は、王室ウォッチャーのフィル・ダンピアー氏のコメントを掲載している。同氏は、夫妻に対するネガティブな報道の一部は、偽善から来るものだと説明している。プライベートジェットで移動しているのに気候変動についてレクチャーしたり、納税者の金で家を改装したりしているのに、息子アーチ-君の洗礼式の写真を含め、国民にほとんど何も公開しない。こういったことが悪い報道をもたらしていると主張している。

 タブロイドに監視されているという夫妻の主張に対しては、タブロイド紙のサンが異論を唱える。交際が話題になったばかりのころは、メーガン妃はイギリスではほとんど知られておらず、自分から積極的にタブロイドへの露出を求め、面会にも応じたとデイリー・メール紙の編集者が証言。今になってメディアの注目が邪魔というのは驚きだと話している。メディア側も攻撃の手を休める気配はないようだ。

Text by 山川 真智子