東京の日常を見たい? それなら山手線に乗って……

AP Photo / Jae C. Hong

 東京都心に暮らす人々の日常を垣間見たいなら、山手線に乗ってみよう。定刻厳守で走る山手線は、多くの東京都民にとって効率的な通勤の足だ。そして旅行客が都心周辺に暮らす人々の生活を垣間見ることのできる路線でもある。

 JR東日本が運営する山手線は、新宿や渋谷、池袋など東京都心にある29の駅を結ぶ環状線だ。一周約60分で、満員の通勤電車や有名な渋谷スクランブル交差点、地元商店街、駅のホームの立ち食いそば屋など、数々の日本の日常風景を満喫することができる。

                                                                                                                 

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 地上を走るこの路線の利用客は、一日に約300万人から400万人。コネチカット州の総人口とほぼ同じだ。広い窓からは、外の景色がよく見える。朝と夕方のラッシュアワーになると車内はすし詰め状態で、手すりにつかまらなくても転倒の心配がないほどだ。3、4分の待ち時間を惜しんで駆け込み乗車する通勤客に体当たりされることもある。しかし、それに苛立って文句を言う人もいない。たいていは、小さな会釈で謝罪の意を伝えれば、それで許される。

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 朝の通勤客は皆静かで、携帯電話での通話は控えるよう求められる。車内では、駅名や接続路線名、車内の安全を守るための注意事項に関するアナウンスが何度も放送される。疲れた顔をしたスーツ姿のサラリーマンはここで睡眠不足を解消することができ、長時間のフライトで時差ボケの旅行者も安心して仮眠をとれる。もし駅で降り過ごしても、28駅乗り続ければ、また目的の駅が巡ってくる。途中下車して反対回りの電車に乗ることもできる。

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 電車の中での飲食はお勧めできない。それよりも品川駅で降りて、ほかの乗客と一緒にプラットホームにある立ち食いそば屋で本格的なそばやうどんに舌鼓を打つ方がいい。メニューはどれも500円以下。日本で忙しい乗客のためのファーストフードといえば、これで決まりだ。早食い派なら、手早く食べ終えて次の電車に間に合ってしまうかもしれない。ただ、クレジットカードは使用不可で、座席はないので、ご注意を。

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By JAE C. HONG Associated Press
Translated by isshi via Conyac

Text by AP