「雨傘運動」との違いは? 香港200万人デモ成功の理由

Kin Cheung / AP Photo

◆変革ではない 市民が求めるのは現状維持
 雨傘運動が求めたのはさらなる民主主義だったが、今回のデモが求めているのは現状維持である点も異なる。陳氏は、雨傘運動が一部の支持しか得られなかった理由は、多くの人が香港の自由の拡張までは求めず、波風を立てたくないと考えていたからだと述べる。

 しかし今回は普遍的価値、報道の自由、司法の独立、市民権などを含む本質的価値を守るため、人々は立ち上がったと、ガーディアン紙に寄稿したルイーザ・リム氏は述べる。いまあるものを守るという姿勢は受け身的に聞こえるが、実は攻撃にもなりえるとし、今回のような過去最高の参加者を擁したデモがその例だとしている。

 香港人は、デモは自分たちのアイデンティティを表現するための重要なもので、これこそが中国との違いだと思っているとリム氏は説明する。これまで何度も情熱をもって行進してきた彼らに、12日のデモは暴動だとした政府の見解が火をつけ、16日のデモに発展したとしている。

                                                                                                                 
Text by 山川 真智子