生ごみ、注射針、排泄物……汚れるサンフランシスコ 繁栄の陰で進行する問題

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◆単なるゴミ問題ではない その原因とは
 ゴミや汚物の路上放置の背景には、ホームレスの増加があると米メディアは指摘する。米公共ラジオ網NPRは、主要テクノロジー企業の拠点となり都市部の広がるカリフォルニアでは、手ごろな価格の住宅が不足しており、それがホームレスの増加につながっていると説明する。サンフランシスコ市の公共事業部門のディレクター、モハメッド・ヌル氏によれば、市ではここ5年ほどホームレスへの対策費を増やしている。これも手伝って、同様の住宅難が進行する他の西海岸の都市から、さらなるホームレスの流入が起きているという。

 サンフランシスコ市の人口は88万4000人だが、市の調査では7499人のホームレスが確認されており、その49%近くはダウンタウンの周りで見つかっているという。サンフランシスコ市のロンドン・ブリード新市長は、路上に住むホームレスにはトイレなど必要なリソースがないことを指摘。また、手ごろな価格の住宅の欠如、精神衛生をケアするシステムが不十分なことも含め、さまざまな要素がホームレス危機に関係しており、結果として注射針、人糞、ゴミなどが世界最悪のスラムと比べられるほど街を汚す事態となったとしている(ビジネス・インサイダー誌)。

Text by 山川 真智子

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