箸でポップコーンを食べると良い事がある? 人生をより楽しむための心理的なトリック

ひと口ずつに価値を置く
 他の実験では、300名の参加者に水を飲んでもらった。

 まず、私たちは参加者に、変わった方法での水の飲み方を独自に考えてもらった。その結果は、マティーニ用カクテルグラスやトラベルマグを使って飲む方法から、猫のように舌ですくって飲む方法まで多岐にわたるものであった。封筒から水を飲むといった提案まであった。

 次に、水を5口飲むこと、そしてひと口飲む毎に感じる楽しさを評価するよう依頼した。参加者の3分の1は通常の方法で飲み、次の3分の1は風変りな方法を一つ無作為に選び、その方法を何度も用いて飲む。そして残りの3分の1は風変りな手法を用いるがひと口ごとにそのやり方を変えて飲む、というものだ。

 私たちは、ひと口ごとに異なる方法で水を飲んだグループが最も楽しんでいたことを発見した。しかも彼らの感じる楽しさは、味覚テストが終了に近づくにつれてますます強くなっていた。つまり、楽しさは時間を経ても減少されなかったと言える。他のグループにより、水を飲むたびに楽しさが減少していく様子が示された一方で、様々な手法で水を飲んだグループについては、楽しさが減少していくという通常のパターンを示すことはなかった。

 これは、極めて一般的な飽和状態や、慣れによって楽しさが減少する事態への素晴らしい解決策を提示している。 真新しく面白い方法で物事と関わり合うことが出来る限り、飽きることは決してないということだ。

Text by The Conversation

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