1400万円超の大型高級SUV 日産「パトロールニスモ」新型登場 5.6Lの428馬力V8で砂漠を爆走

日産自動車

 日産が中東で販売する大型SUV「パトロール ニスモ」の新型が2月14日に発表・発売された。日本でもかつてサファリの名で販売されていたパトロール。その高パフォーマンスモデルのパトロール ニスモはチューニングされたエンジンと赤のアクセントでスポーツ性能を強調。アラブ首長国連邦(UAE)など湾岸諸国で、高級SUVを求める消費者の心を掴んでいる。

◆ニスモのレッドがもたらすスリルと興奮
 洗練された高級SUVのデザインとスポーツカーのようなスリルを併せ持つパトロールは、現地に熱狂的なファン層を育んできた。そんな土壌に誕生したのが、湾岸諸国向けに特別に設計された新型パトロール ニスモだ。

 日産の中東法人はプレスリリース(2月14日)を通じ、「パトロールのV8モデルを強化し、『大胆さ、活力、人間性、生命力』という日産のデザイン哲学に沿ったもの」と説明している。既存のパトロールに対してパトロール ニスモは、エンジンのさらなる最適化、サイドフェンダーベント、スポーツカーらしいレッドのアクセント色などの採用により、スリルと興奮を高めた。

 現地でも、新たなスタイリングが好評だ。中東のテクノロジーサイトであるガジェット・ヴォイズ(2月14日)は、「パトロール ニスモ特有のデザインからは、スポーティーさが溢れ出ている」と評価する。

同記事は、エアロダイナミックホイール、ニスモ専用のバッジ、そしてニスモ固有の赤のラインなどを挙げ、これらが高いスポーツ性能を主張していると紹介している。また、ハニカム状の立体的メッシュが、日産一流のVモーショングリルとLEDフォグライトを際立たせているという。リア側の表情も精悍だ。F1にヒントを得たLEDリアフォグを搭載し、悪天候でもブレーキランプと同レベルの輝度を放つ。

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Text by 青葉やまと

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