「自動車界を次のレベルへ」トヨタ新型センチュリー、海外ファンも興奮

センチュリー(PHEV・E-Four Advanced)<オプション装着車>|トヨタ自動車

 トヨタ自動車は6日、高級セダン「センチュリー」の新モデルを発表した。新モデルはSUV型となり、既存のセダン版同様、品格と快適性を追求した。年内の発売を予定しており、セダン版も継続して販売される。現在のところ日本市場向けのモデルとなっているが、高級感と快適性が際立つモデルとして、アメリカでも注目を集めているようだ。

◆モダンで慎ましい……デザインへの反応
 モダンなデザイン要素と高級感をまとうSUV型「センチュリー」は、トヨタが自信を持って送り出すフラッグシップ・モデルだ。米オート・ブログ誌(9月6日)は、「トヨタのフラッグシップとしてのセンチュリーSUVの地位を確固たるものにする、鮮やかなトリム」だと評価している。

フロント側のエクステリアは、矩形のヘッドライトに4つのLEDアクセント、そして蜂の巣形状のグリルが特徴だ。明るい内装によって高級感が増しており、二色の塗装がセダン版センチュリーとのつながりを想起させる。リア側ではルーフと一体化したスポイラーと、フロントと同じく片側4灯のLEDライトが目を引くほか、リアゲートには「CENTURY」の文字が誇らしげに光る。

 ハイグレード車にふさわしく慎ましやかなデザインだが、その一方で、もう少し個性的であっても良かったという声もあるようだ。米自動車メディアのジャロプニク(9月6日)は、「このクルマが(クライム・アクション・ゲームの)『グランド・セフト・オート』の新しいクルマだといったら、あなたは多分信じるだろう」と述べ、ありきたりな外観だとしてチクリと皮肉る。

 もっとも同誌は、センチュリーは本来、外観よりも快適さや贅沢さで評価されるクルマであり、目立ちたいのなら別の高級車を選ぶべきだともフォローしている。

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Text by 青葉やまと