貝類に秘められた7つの健康効果と3つのリスク

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 スーパーで気軽に手に入る貝類は、おいしくヘルシーな食生活を手軽に実現できる心強い食材だ。ベビーホタテをサラダに加えたり、アサリで味噌汁を作ったり、ムール貝やホタテをメインディッシュに取り入れたりと、活用法はさまざまだ。

 英BBCの食品セクション「グッド・フード」や、米健康情報サイトの「ヘルス・ライン」などが、そんな貝類の健康効果を紹介している。7つのメリットと、気をつけたい3つのリスクを覚えておきたい。

◆健康効果1.ダイエットをサポートする

Artem Oleshko

 貝類は低カロリーかつ高タンパクであり、ダイエット中に食べるには絶好の食品だ。豊富なタンパク質により適度な満腹感を得られ、間食や食べ過ぎを防ぐことでダイエットや体型維持に貢献する。特にタンパク質が豊富なアサリはダイエットに適している。

 また、オメガ3脂肪酸を多く含むカキやムール貝は、一般的な高タンパク質食品よりも満腹感を高めてくれる。カロリー制限ダイエットをしている体重過多の成人を対象とした研究では、同じダイエット中にオメガ3脂肪酸を多く摂取した人は、少なく摂取した人よりも食後に大きな満腹感を感じることが判明した。

◆健康効果2.脳の健康に良い

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 貝類に含まれる栄養素は、脳の健康に不可欠だ。ビタミンB12とオメガ3脂肪酸が不足すると、子供では脳の発達に問題を生じ、成人でも健全な脳機能に影響を及ぼすリスク因子になることがある。ある研究によると、貝類が含むビタミンB12とオメガ3脂肪酸は互いの効果を強化し合い、脳の健康を促進する可能性があるという。

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Text by 青葉やまと