「産地を訪れ、作り手の話を聞く」という贅沢

 私たちは日々、何かを食べ、飲んで生活をしている。その中で口にしているものの殆どを、誰が作ったのか、どこで作られているのか知らない。

 旅行先では食材の作り手の話を聞き、食材が育てられている環境を見て、その場で食事を楽しむ機会もあるだろう。しかし、最近は気軽に世界中を旅することが難しい時代だ。この難しさを、新しいコミュニケーションが解決してくれる。

 この動画は、1890年の誕生以来130年以上にわたって本場ドイツビールのおいしさにこだわり、日本のビール文化を広げ深め続けてきたヱビスビールが限定発売する「ヱビス ホップテロワール」のCMだ。中核となる原料の「ハラタウ トラディション」というホップに焦点を当て、ドイツのバイエルン州のホップ畑で生産者の声と美しい畑の様子を撮影した。

 さらに、缶体横やスリーブ裏面にあるQRコードをスマホで読み取りロゴをスキャンすると、1000年以上の歴史を誇るバイエルンの美しいホップ畑の360度映像が広がる。

 まさに、「産地を訪れ、作り手の話を聞く」という贅沢が自宅で実現している。

 こうした新しいコミュニケーションは、電通のR&D部門である電通イノベーションイニシアティブ*とタッグを組み進めている「世界中のクリエイターとつながるプラットフォームとの取組」の一環として制作された。

 コンテンツ制作では、世界中の20万人ものクリエイターのコミュニティに映像制作の要件を提示してキャンペーンへの参加を呼びかけることで、集まったクリエイティブアイデアの中から最適な案を選び実施する、言わば「世界規模でのクリエイティブピッチ」を実現するプラットフォームを活用したという。また、人の移動が難しい中での制作であったため、映像だけではなくAR展開用の素材も全て遠隔でドイツとやり取りを行い撮影をした。

 世界の行動様式が変わったことで、ブランドと世界中のクリエイターが場所を問わずにつながり、国境を超えてコラボレーションすることが一層進んでいる。本件はその象徴的な取り組みといえるだろう。

 こうした新しいコミュニケーションにより、旅先でなくても「産地を訪れ、作り手の話を聞く」という食の贅沢を自宅にいながら味わえると、毎日の一杯のビールが特別な味に変わるだろう。

* 電通イノベーションイニシアティブ(DII)について
「電通にしかできない、未来のビジネスをつくる。」というミッションを持って生まれた電通グループのR&D組織。グローバルで有望なスタートアップ・テクノロジー企業への投資・事業開発を推進し、社会とクライアントの健やかな成長に貢献する未来の事業基盤の創造に取り組んでいる。MarTech, AdTechやコンテンツなどの現業関連領域のみならず、スマートソサエティ、教育関連テクノロジー、ウェルネスなどの事業開発も行う。

提供:サッポロビール株式会社




Text by NewSphere 編集部