眠りは早いが質低下、寝る前の飲酒 体で起きること、正しいつきあい方

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◆眠りは早いが目覚めも早く
 アルコールのもう一つの作用として、睡眠のパターンを狂わせ、目覚めを早くしてしまう性質がある。米健康誌の『ウェル・アンド・グッド』(4月3日)は睡眠を専門とする医学博士の見解として、「早く眠りに落ちるのを助けますが、眠り続ける助けにはなりません」「多くの場合は少し早く目覚めたり、睡眠から1〜2時間が経つといつもより頻繁に寝返りを打ったりするようになります」と伝えている。飲酒後は眠りが断続的になり、熟睡度が落ちてしまうのだ。

 いつもよりも早く目覚めてしまうのは、アルコールの分解作用が身体にとっての目覚ましのような働きをするからだ。ETNT誌は「時間とともに身体がアルコールを分解するにつれ、まだ寝ていたいにもかかわらず、身体は言うなればモーニング・コールを受けたかのような覚醒状態になる」と解説している。

 別の観点では、レム睡眠の不足という面でも影響が懸念される。米健康誌の『グレーティスト』は、飲酒後に眠ると深い眠りの時間が増え、浅い眠りが削られると指摘している。結果、浅い眠りの一部であるレム睡眠が不足してしまう。一夜だけならまだしも、このような状態が長期にわたると、集中力と記憶力、および運動能力の低下を招く。アルコールの力で眠りにつくことが習慣化しているのなら、見直してみるのが良さそうだ。

◆予防法を知って賢くつきあう
 もしも夜遅い時間にお酒を飲んでしまう場合、どのくらいの量に留めておくと良いのだろうか? トゥデイは少量でも眠りに影響する可能性はあるとしつつ、女性なら1杯、男性なら2杯までが目安だとしている。このくらいの量を試してみて、ぐっすり眠れたかを見極めながら調節すると良いようだ。

 ウェル・アンド・グッド誌も、ワインであればグラス1杯または2杯までに抑えることを勧めている。女性と男性で違う量が推奨されている理由に関しては、体内でアルコールを分解する容量に違いがあるためだという。

 なお、同誌によると、量を減らすのと並行してできる対策があるようだ。ベッドに就く3〜4時間前までに飲み終えること、そして水をよく飲むことが有効だとしている。遅い時間帯の一杯はなるべく控え、飲んだ次の日もさわやかな朝を迎えたい。

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Text by 青葉やまと