安眠のための耳栓のすすめ 耳を守るための注意点も
◆気をつけたい利用上のポイント
とはいえ、耳栓を装着したまま一晩を過ごすのには抵抗があるという人も多いかもしれない。夜通し耳栓をつけることは、医学的に見て安全なのだろうか? ヘルス・ライン誌は「耳栓は一般に安全」だと前置きした上で、いくつかの注意点を挙げている。まず、何度も使用するうちに耳あかを奥へ押し込んでしまうことがあるようだ。一時的に耳が聴こえづらくなったり、耳鳴りが起きたりすることがある。こうした症状が起きたときは耳掃除をしたい。もちろん、耳鼻科に行って除去してもらえばより安心だ。もう一つの症状として、耳栓に付着したバクテリアが原因で感染症を引き起こすことがある。放っておくと聴力に問題が生じるなど深刻な状態を招きかねないため、清潔な耳栓を使用し、違和感を感じたらすぐに耳鼻科を受診するよう心がけよう。
以上は極端なケースであり、正しく使用すれば必要以上に警戒することはない。MNT誌は、入眠を改善するほかの手段と比較した場合、耳栓によって起きうる副作用は比較的少ない方だと述べている。たとえば睡眠導入薬を使用すると、めまいや日中の眠気などに悩まされる人もいる。こうした薬剤に比べると、耳栓は比較的安心して使うことができる身近なアイテムだ。
◆主流は2タイプ どちらが効果大?
耳栓にはさまざまなタイプのものがあり、一晩中快適に眠るためには自分の耳に合ったものを選びたい。ニューヨーク・タイムズ紙が運営する製品レビューサイトのワイヤー・カッター誌は、Cネットなどにも寄稿するライターのジェフリー・モリソン氏による比較記事を掲載している。4人のレビュワーが25の製品をテストしたところ、ウレタン製で耳のなかで膨張するタイプのものが、比較的幅広い範囲のノイズをシャットアウトしてくれるという結果になったという。あとは耳の穴のサイズに応じていくつかの製品を試し、フィット感が高いものを選ぶと良いだろう。
MNT誌は、タイプによって正しい方法で装着するよう呼びかけている。ウレタンタイプのものを使用する際は、耳の穴に入るよう指先で転がして細くし、耳に入れてから膨らむのを待つ。そうでなくシリコン製のものであれば、大きく変形するものではないので、フィットする位置まで慎重に押し込もう。いずれのタイプも、使い始めには違和感を覚えるかもしれない。MNT誌はこうした違和感は付き物だが、繰り返し使用するうちに慣れ、快適に眠れるようになると説明している。異物感が苦手で敬遠していたという人は、幾晩か続けて試してみることで、快眠への扉が開かれるかもしれない。
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