よく眠るために食べたいもの、避けたいもの 食と睡眠の深い関係
◆本格的な食の見直し、まずはサーモン料理から
より本格的に食生活を見直したいという方は、ぜひサーモンを使った料理にチャレンジしてみよう。ボディ+ソウル誌は、オメガ3脂肪酸とビタミンDの含有量が多い食品の代表例としてサーモンなどの魚を挙げている。これらの食品は体内のセロトニン濃度を上昇させるため、精神の安定と安眠を促してくれる。
魚以外にも、熟睡に一役買うことのできる料理は多数あるようだ。先にも挙げたようにトリプトファンは、メラトニンの原料となる重要な必須アミノ酸だ。英テレグラフ紙は、これはターキーに豊富に含まれていると解説している。あまり日本では見かけることのない食品だが、もし近くのスーパーでターキーが手に入らなくても、ほかにも選択肢は多数ある。同紙によると、チキン、卵、魚、かぼちゃ、そして乳製品などがトリプトファンを多く含んでいるという。サーモン、チキン、魚などは、メインディッシュとして食卓に上がる機会の多い食品だ。献立決めや外食時のメニューのチョイスに迷った際などは、ぜひこれらの食品をメインにチョイスしたい。
◆寝る前に避けたい甘い食べ物
反対に、寝る前に避けた方がいい食べ物もあるようだ。NYT紙は一例として、糖分を多く含む食品を避けるようアドバイスしている。また、飽和脂肪酸や加工された炭水化物なども、睡眠を阻害する原因になるようだ。さらに、粗末な食事も良くない。多くの疫学的な研究によって、寝不足の人は粗末な食生活をしていることが示されている。砂糖がたっぷりと添加されたドリンクやデザートなどはできるだけ避けて、タンパク質、フルーツ、野菜などを十分に摂るように心がけたい。
加えて、おやすみ前の一杯にも気を配れば完璧だ。ボディ+ソウル誌は、カフェインを含むドリンクとアルコール類を避けるよう勧めている。それでも何か口にしないと落ち着かないというときは、代わりにミルクを取り入れてみよう。ミルクはトリプトファンを豊富に含み、安眠を促してくれる。
このように、食べ物と睡眠は意外に深いつながりで結ばれている。寝不足が続いているという方は、とくに夕方以降のメニューに注意を向ければ、すがすがしい朝を迎えられるチャンスがありそうだ。
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