中国人依存の高級ブランドに打撃 冷え込む中国経済、増える国内での購入
テロリストの攻撃への懸念から、ショッピングを目的とした渡航先としてパリやロンドン、および他の場所を避けようとする動きが一部の中国人の間でみられる。
アメリカの小売業者は、中国の人民元の貨幣価値が脆弱であることに起因する圧力に直面している。このためドルで値付けをせざるを得ず、中国の顧客にとって商品がさらに高価なものになってしまうのだ。
キャベンダー氏は、トランプ大統領の敷く厳格なビザ発給の制約も、中国の顧客がアメリカへ入国しにくくなっている状況に拍車を掛けていると語る。
ドイツのハンブルグを拠点とするチャイナ・アウトバウンド・ツーリズム・リサーチ・インスティテュートによると、中国からアメリカへの旅行者数はこの9月末までの3ヶ月間で88万人だったという。これは前年に比べて20%の減少である。一方、フランスへの旅行者数は20.7%増えて66万4,800人に達し、イタリアへの旅行者数は18.9%増加して85万人となった。
「以前、アメリカの高級ブランド製品を購入するためにアメリカへ旅行していた人々にとっては、もはやアメリカへの渡航は第一選択とはなり得ない。入国の手続きが簡単なため、人々はむしろ日本、ニュージーランドまたはヨーロッパのいずれかの国々へ行くことを好む」とキャベンダー氏は述べた。
By JOE McDONALD, AP Business Writer
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