中国人依存の高級ブランドに打撃 冷え込む中国経済、増える国内での購入
中国の業者はパリやローマでデザイナーバッグやその他の商品を大量に購入し、再販売を目的として持ち帰る。
主要なブランドが中国に店舗を構え、高級品の価格がアメリカやヨーロッパ諸国の水準に近づくにつれて、中国の人々が海外で高級なブランド製品を購入したいと思う動機は衰退した。
中国本土の広州にある街から香港を訪れていたアレックス・ビ氏は、「今では世界中の多くの高級ブランドが中国本土の主要な大都市に店舗を持っている」と述べた。ビ氏と妹のジェシカさんは、喧騒に包まれた九龍地区でウインドウショッピングを楽しんでいた。
同時に中国は、貿易への依存を低減し、個人消費に基づいた自立的な経済成長を促進する取り組みを強化している。購買客を自国に留めおくことを狙いとして高級品に課する輸入税は減税された。
海外での高級品の購入は増加し続けると予測されているが、中国国内での購入額の伸長ほど顕著ではないとされている。