中国人依存の高級ブランドに打撃 冷え込む中国経済、増える国内での購入
世界で2番目に規模の大きな中国経済は、2017年に記録した6.7%の成長から緩やかに推移し、今年、6.5%の割合で堅実に成長すると予測されている。しかし、この成長は公共事業の建設に対する政府の巨額の支払いによって支えられており、他の分野での弱点が隠ぺいされている。
世界最大の市場である中国における10月の自動車販売台数は、前年同期に比べ13%減少した。住宅の販売も不振で、値下げに踏み切った業者もいる。中国の主な株価指数も昨年に比べて22%下落した。
経済が冷え込む前でさえ、中国人の嗜好や購買習慣の変化によって業界は圧力を受けていた。
高級ブランドの中には数百年の歴史を誇るものもあり、中国の顧客が強力な市場の牽引力として登場したことから、中国でサービスを提供するために厳しい競争を繰り広げてきた。
高級ブランドは中国人の嗜好に合わせて腕時計、洋服および他の商品をデザインした。エルメスは中国向けに初の単一国ブランド「シャンシア」を創設した。ロンドンからロサンゼルスに至るまで、数多くのデパートが北京語を話すことができる販売員を雇用した。