映画『スパイダーマン』シリーズの初代キャストとネタバレを徹底解説
マーベル作品のなかでも圧倒的な人気を誇る『スパイダーマン』。1960年代にコミック誌でデビューしてから、アニメ・テレビ版を経て、2002年に実写版映画『スパイダーマン』が公開された。
本記事では、累計8作品の『スパイダーマン』シリーズの原点であり、日本で最もヒットしたマーベル作品である初代『スパイダーマン』の概要について紹介していく。
目次
映画『スパイダーマン』初代キャスト陣一覧
シリーズ第1作目となる『スパイダーマン』の初代キャストは以下の通りである。
役名 | キャスト |
【主人公】 ピーター・パーカー/スパイダーマン | トビー・マグワイア |
【ヒロイン】 メリー・ジェーン・ワトソン (MJ) | キルスティン・ダンスト |
【主人公の親友】 ハリー・オズボーン | ジェームズ・フランコ |
【親友の父/敵】 ノーマン・オズボーン /グリーン・ゴブリン | ウィレム・デフォー |
上記のキャストは、続編『スパイダーマン2』『スパイダーマン3』の3部作に登場したほか、主演のトビー・マグワイアと敵役ウィレム・デフォーは、『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』にも出演したことで話題を集めた。
世界的に大ヒットした『スパイダーマン』は、日本でも興行収入75億円を記録し、アメコミ映画史上最大のヒットとなった。
映画『スパイダーマン』初代主人公のプロフィール
ここではスパイダーマンの初代主人公、ピーター・パーカーを演じたトビー・マグワイアについて紹介する。
名前(本名) | トバイアス・ヴィンセント・マグワイア (Tobias Vincent Maguire) |
生年月日 | 1975年6月27日 |
出身地 | アメリカ合衆国カリフォルニア州 |
職業 | 俳優/プロデューサー |
代表作品 | 『サイダーハウス・ルール』(1999) 『マイ・ブラザー』(2009) 『華麗なるギャツビー』(2013) |
SNS | twitter:@TobeyMaguire |
ピーター・パーカーはおとなしく内気な性格で、同級生からいじめを受けている男子高校生。ヒーローには程遠いがどこか憎めない、そんな主人公を演じたのがトビー・マグワイアだ。
トビー・マグワイアは幼い頃から子役として活動し、CMやTVに出演していた。93年公開の『ボーイズ・ライフ』で映画デビュー。その主演をつとめたレオナルド・ディカプリオとは親友同士といわれている。
『スパイダーマン』で人気を確立したトビー・マグワイアは、その後も数多くの映画に出演。『サイダーハウス・ルール』ではアカデミー作品賞、『マイ・ブラザー』ではゴールデングローブ賞にノミネートされた実力派俳優である。
また俳優業の傍ら、映画の製作・指揮もつとめており、プロデューサーとしての顔も持ち合わせている。
トビー・マグワイアの現在
トビー・マグワイアは2014年公開の『完全なるチェックメイト』以降、しばらくスクリーンから遠ざかっており、一部では引退説がささやかれていた。
しかし2021年には『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』に再び登場。「マーベル作品の俳優を長期的に演じた俳優」としてギネスに記録されている。
また翌2022年には総指揮をつとめた『バビロン』でチャーリー・チャップリン役を演じ、俳優・プロデューサーとして今後も引き続き活躍することが期待されている。
初代キャストの死亡説がある理由
「スパイダーマン 初代」の検索キーワードに「死亡」とあることから、初代キャスト、とりわけ主演のトビー・マグワイアの死亡説があがっているが、実際は現在も生きているので安心して欲しい。
死亡説が流れた理由のひとつに、先述の通り俳優としての活動が無い期間が5年間以上あったことが考えられる。しばらく姿が見えないことを心配した世間の反応なのだろう。
また『スパイダーマン』の特徴として、シリーズごとに主人公役の俳優が変わることや、原作コミックでは700巻で主人公が死亡することなどが、死亡説につながったのかもしれない。
映画『スパイダーマン』初代ヒロインのプロフィール
ここからはスパイダーマンの初代ヒロイン、メリー・ジェーン・ワトソン(通称MJ)を演じた、キルスティン・ダンストについて紹介する。
名前(本名) | キルスティン・キャロライン・ダンスト (Kirsten Caroline Dunst) |
生年月日 | 1982年4月30日 |
出身地 | アメリカ合衆国ニュージャージー州 |
職業 | 女優 |
代表作品 | 『マリー・アントワネット』(2006) 『メランコリア』(2011) |
SNS | Instagram:@kirstendunst |
MJは、主人公のピーター・パーカー(スパイダーマン)の幼馴染で、のちに恋人となり彼を支える重要な役どころだ。明るくて笑顔が素敵な、恋多き女性である。
MJを演じるキルスティン・ダンストは3歳から大手モデル事務所と契約し、多くのCMに出演。ピープル誌の「最も美しい50人」にノミネートされたこともある美貌の持ち主だ。
映画でのデビュー作は1998年公開の『ニューヨーク・ストーリー』。吸血鬼の少女を演じた『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』では、12歳という若さでゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされた。またアメリカを代表する女性映画監督ソフィア・コッポラとは3度にわたりタッグを組んでおり、2006年公開の『マリー・アントワネット』では華麗なる悲劇の王妃を演じた。
キルスティン・ダンストの現在
41歳となったキルスティン・ダンスト(2023年現在)は、今も女優として現役活動中だ。
19年には「ハリウッド・ウォーク・オブ・フェイム」のプレートに名前が刻まれ、エンターテイメント界で活躍した人物としてハリウッドに殿堂入りした。
私生活においては、ドラマ・映画で共演した俳優のジェシー・プレモンスと2017年に婚約し、2人の息子をもうけている。ジェシー・プレモンスとは、2022年に正式に結婚した。
「MJ」としての復帰に意欲を見せる
2002年~2007年に公開された『スパイダーマン』3部作の、初代ヒロインとして活躍したキルスティン・ダンストが、同シリーズへの復帰にやる気を見せている。
シリーズ最新作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に、キルスティン・ダンストが再び登場することも期待されたが、今回彼女の姿はなかった。
しかしキルスティン・ダンスト自身は、雑誌のインタビューに対して次のように述べている。「機会があればやるわ。やらない理由がないもの。楽しくなると思うわ。こんなチャンスに対して断ったことはない。」と。歴代のMJや主人公がコラボレーションする日も、そう遠くはないかもしれない。
映画『スパイダーマン』初代作品のあらすじとネタバレ
ここからはシリーズ原点となる、映画『スパイダーマン』1作品目のストーリーについて、3つのシーンに分けて紹介していく。まだ観たことがない人はネタバレに注意して欲しいが、『スパイダーマン』シリーズを楽しむきっかけになれば幸いだ。
映画『スパイダーマン』あらすじ ~スパイダーマン誕生編~
主人公ピーターは平凡でさえない男子高校生。幼い頃に両親を亡くし、叔母夫婦のもとで暮らしていた。唯一の友達はハリーで、隣に住むMJに恋心を抱いていた。
そんなある日、学校の社会科見学で研究所を訪れたピーターは、脱走したクモにかまれ倒れてしまう。そのクモは特殊能力をもった「スーパー・スパイダー」だったのだ。翌日目を覚ますと、ピーターの運動能力や視力は劇的に上がり、手首からはクモのような糸を放てるようになっていた。
特殊能力を手に入れ自信をもったピーターは、能力を駆使して大胆な行動を繰り返す。「大いなる力には大いなる責任が伴う」と注意する叔父の言葉も聞かず、プロレス大会に参加したところ、会場に現れた強盗によって叔父は殺されてしまった。
愛する人の死をきっかけに、ピーターは変装用のスーツを身にまとい、街の人の安全を守るために生きるようになった。ヒーロー、スパイダーマンの誕生である。
映画『スパイダーマン』あらすじ ~宿敵 グリーンゴブリン編~
ピーターが特殊能力をもった頃、別の能力を手にした人物がもう一人いた。親友ハリーの父、ノーマンだ。ノーマンは息子同様、ピーターをとても可愛がっていた。
ノーマンはオズコープ社という軍事会社で身体強化薬の開発をしているが、思うような研究成果が出ず、資金調達に苦しんでいた。効果を実証するために自分の体に新薬を投与したノーマンは、凶暴なグリーンゴブリンに変化し、同僚や他社の研究員に危害を与えてしまう。ノーマンは自分の中にいるもうひとつの人格・グリーンゴブリンを必死に抑えようとするが暴走は止められず、ついにはオズコープ社からも解雇されてしまうのだった。
映画『スパイダーマン』結末 ~最終決戦編~
高校卒業後、ピーターはフォトグラファーとして働きつつ、親友ハリーと同居して大学へ通っていた。
そんな中、解雇されたオズコープ社の式典にあらわれたグリーンゴブリンが会社の人々を襲撃。グリーンゴブリンはその場にいたスパイダーマンとの戦いに負けて撤退するが、その後何度か接触するうちに、スパイダーマンの正体に気づき始める。
その後グリーンゴブリンはピーターの叔母を襲い、MJを人質にとった。スパイダーマンの活躍でMJの命は助かるが、廃墟に追い込まれたときにはスパイダーマンの体はボロボロだった。
激しい戦いの中で、グリーンゴブリンの正体がノーマンだと分かるが、最終的には自らが発した武器によりノーマンは命を落とし、スパイダーマンは勝利を手にする。しかし死体を運ぶ姿をノーマンの息子であるハリーに目撃され、父親を殺したのはスパイダーマンだと恨みを買ってしまうのだ。
映画『スパイダーマン』シリーズの紹介
2002年~2022年の20年間で、映画『スパイダーマン』シリーズは計8作品公開されている。
シリーズ | タイトル | 公開年 | 主演 |
初代シリーズ | スパイダーマン | 2002 | トビー・マグワイア |
スパイダーマン2 | 2004 | ||
スパイダーマン3 | 2007 | ||
アメイジング シリーズ | アメイジング ・スパイダーマン | 2012 | アンドリュー ・ガーフィールド |
アメイジング ・スパイダーマン2 | 2014 | ||
MCUシリーズ | スパイダーマン :ホームカミング | 2017 | トム・ホランド |
スパイダーマン :ファー・フロム ・ホーム | 2019 | ||
スパイダーマン :ノー・ウェイ ・ホーム | 2021 |
シリーズごとに監督が異なるため、主人公だけでなくストーリーも繋がっていないのが特徴だ。とくに2017年から公開されているMCUシリーズは、マーベル作品の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)の続編のため、スパイダーマンの誕生シーンは省略されている。ピーターの性格も、これまでの内気な性格から一転、明るく社交的になっている。
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アニメ版映画の最新作が2023年6月に公開予定
アニメ版映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』が23年6月16日(金)に公開予定だ。時空を超えて集結したスパイダーマンたちと、新たにスパイダーマンの力を手にした少年が成長していく様子を描いた『スパイダーマン:スパイダーバース』(2019)の続編作となる。実写版を観ていない人も楽しめるストーリーになっている。
初代スパイダーマンのおもしろさは現在も色褪せない
映画『スパイダーマン』はどのシリーズも魅力的だが、奥手な主人公が大人へと成長していく初代スパイダーマンの姿は、20年以上経った現在も多くの人に勇気を与え愛されている。本記事が、シリーズごとに独自の世界観が展開されるスパイダーマンのおもしろさを知るきっかけになれば幸いだ。
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