ジョニー・デップが『ファンタスティック・ビースト』降板 代役は誰?

ジョニー・デップが『ファンスティック・ビースト』降板 代役は誰?

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映画『ファンスティック・ビースト』シリーズで、ミステリアスなグリンデルバルド役を演じていた、ジョニー・デップ。しかし、第3弾である『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では、1シーンを撮影したのみで降板することになった。

ハマり役だっただけに、なぜ降板したのか理由を知りたい人も多いのではないだろうか。そこで今回は、ジョニー・デップ降板の真相と、気になる代役が誰なのかについて解説していく。

ジョニー・デップが『ファンスティック・ビースト』を降板した理由

ジョニー・デップが『ファンタビ』を降板した理由

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『ファンタスティック・ビースト』は、大人気映画『ハリー・ポッター』のスピンオフとして制作された、「魔法ワールド」シリーズの映画である。日本では『ファンタビ』と略されることもあり、多くのファンの心を掴んでいる。

そんな『ファンタスティック・ビースト』シリーズに出演していた人気俳優のジョニー・デップが、突如降板した理由は、英タブロイド紙に対して起こした名誉毀損訴訟に敗訴したことにある。では、そもそもなぜ訴訟を起こすことになったのだろうか。ジョニー・デップがグリンデルバルド役を降板する原因となった、元妻アンバー・ハードとの関係や、訴訟内容について解説していく。

元妻アンバー・ハードとのドロ沼破局

事の発端となったのは、元妻アンバー・ハードとのドロ沼破局である。2016年にアンバー・ハードは、ジョニー・デップとの離婚を申請する際、ジョニー・デップから暴力行為を受けていたと告発。裁判に発展するも、その後正式に離婚が成立した。

ところが離婚成立から約2年後、アンバーは「Washington Post」紙にDV被害者として署名入りの記事を寄稿している。記事にジョニー・デップの名前はなかったとはいえ、誰のことかは明白だった。これを受けて、ジョニーがアンバーを名誉毀損で訴え、さらにアンバーが反訴するという複雑な経緯を辿っている。

裁判では、2人の証言・過去のメール・日記・写真などの証拠や、マリッジカウンセラーの証言をもとに、ジョニー・デップだけではなくお互いに暴力を振るっていたことが明らかになった。ショッキングな証言が飛び出した注目の裁判だったが、2022年12月に示談が成立した。

この裁判によって、ジョニーはハリウッドで事実上ブラックリスト入りとなった。

「The Sun」紙へ訴訟を起こすも敗訴

ジョニー・デップがグリンデルバルド役を降板することになった理由は、イギリスのタブロイド紙「The Sun」への名誉毀損訴訟に敗訴したことである。

元妻アンバー・ハードがジョニー・デップからのDV被害を主張したあと、英The Sunは記事の中でジョニー・デップを「wife beater(妻を虐待する者)」と表現。これを受けたジョニーは2018年に英The Sunを提訴し、運営のNews Group News社に対して名誉毀損の裁判を起こした。

イギリスでのNews Group Newsを相手取った名誉毀損の裁判では、暴力はジョニーの一方的なものでないとはいえ「実質的に見て事実に反していない」と判断され、2020年11月に敗訴。その結果、ワーナー・ブラザースからの要請を受け、『ファンタスティック・ビースト』のグリンデルバルド役を降板することとなった。

イギリスでの裁判に敗訴したジョニーだが、その後のアメリカでのアンバーに対する名誉毀損訴訟については勝訴している。

『ファンスティック・ビースト』グリンデルバルド役の降板をジョニー・デップがインスタグラムで報告

『ファンスティック・ビースト』グリンデルバルド役の降板をジョニー・デップがインスタグラムで報告

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英The Sunに対する名誉毀損訴訟の結果を受けて、ジョニー・デップは『ファンスティック・ビースト』シリーズで演じてきたグリンデルバルド役の降板を、自身のインスタグラムで報告した。

投稿では、ワーナー・ブラザースからの要請を受け入れ、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』でのゲラート・グリンデルバルド役を降りる決意をしたことなどが発表された。なおDV疑惑に関しては、疑惑を払拭し真実を伝えるために上訴を計画しているとつづられている。

ジョニー・デップは、「まずは支えてくれたみなさんに感謝を伝えたい」とファンや関係者への感謝の気持ちを表し、さらに「疑惑が間違いであることを証明してみせる」とも明かした。ワーナー・ブラザースは降板を認めたうえで、ジョニーの『ファンスティック・ビースト』への貢献に感謝しているとコメントしている。

この投稿に対するインスタグラムのコメント欄には、「あなたを100%サポートする」「わたしたちはあなたのことが大好き」など、ファンから多くの応援メッセージが寄せられた。

『ファンスティック・ビースト』ジョニー・デップ降板後の代役は誰?

『ファンスティック・ビースト』ジョニー・デップ降板後の代役は誰?

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ネット上でまず予想されていたゲラート・グリンデルバルド代役の有力候補はコリン・ファレルだったが、実際にはマッツ・ミケルセンが起用された。コリン・ファレルが参加できなかった理由と、マッツ・ミケルセンに決定した経緯を紹介する。

ネットで予想されていた有力候補はコリン・ファレル

ジョニー・デップの降板が発表されたのを受けて、まずネットで予想された代役候補はコリン・ファレルだった。1作目の『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で、グリンデルバルドが変身した姿であるグレイブスを演じていたためだ。

しかし予想に反して、有力候補とされていたコリン・ファレルは、グリンデルバルド役で参加していない。その理由は、撮影スケジュールが合わなかったからだ。

コリンは2022年3月11日公開予定の映画『THE BATMANーザ・バットマンー』にペンギン役で出演しており、その撮影時期は『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』とほぼ同じだった。さらに、スピンオフ作品への出演も決定していたため、スケジュールを調整できなかったのだろうと考えられる。

監督のオファーでマッツ・ミケルセンに決定

「ジョニー・デップの代役が誰になるのか」という話題が白熱するなか、代わりに指名されたのはマッツ・ミケルセンだった。このオファーは、マッツ・ミケルセンの大ファンである『ファンスティック・ビースト』のデイビッド・イェーツ監督からの強い希望だったという。

マッツ・ミケルセンは当初、代役の話を「噂レベル」としていたが、結局はグリンデルバルド役のオファーを受けることとなった。「北欧の至宝」の異名を持つマッツは、映画『007/カジノ・ロワイヤル』の悪役や『ドクター・ストレンジ』の魔術師役など、さまざまな映画に出演する人気俳優。その卓越した演技は、ミステリアスなグリンデルバルド役に敵役だろう。

人気俳優であるマッツは、なぜ急なオファーに対応できたのだろうか。それは、パンデミックの影響でさまざまな撮影が中断され、スケジュールが空いていたためだと明かしている。そんなときにもらったオファーを、「まさにパーフェクトな役」とコメントした。

ジョニー・デップ復帰の可能性をマッツがコメント

ジョニー・デップ復帰の可能性をマッツがコメント

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マッツ・ミケルセンは、『ファンスティック・ビースト』にジョニー・デップが復帰するかもしれないとコメントしている。それは、アメリカでジョニー・デップが元妻アンバー・ハードに対して起こした、名誉毀損訴訟に勝訴したことに起因する。

裁判に勝訴したジョニー・デップに対して、マッツは「もしかしたら戻ってくるかもしれない」と口にしたのだ。しかし、ワーナー・ブラザースからの声明は発表されていないため、これはあくまでもマッツ個人のコメントなのだろう。

『ファンスティック・ビースト』シリーズの前2作品で強烈な存在感を残したジョニー・デップに向けて、マッツは「チャンスがあれば、彼と話したかった」と語った。さらに代役を引き受けるうえでの心構えとして「ジョニーのマネをしないこと」と明かしている。彼のマネをすることは「クリエイティブな自殺に等しい」というコメントに、マッツの代役に対する覚悟と意気込みを感じる。

ジョニー・デップの『ファンタビ』への復活に期待!

全5作の構想でスタートした『ファンタスティック・ビースト』シリーズだが、3作目で打ち切りの可能性が噂されている。『ファンスティック・ビースト』ファンのなかには、マッツ・ミケルセンの演技に期待する声もあるが、ジョニー・デップが演じるグリンデルバルドをもう一度見たいという人も多いのではないだろうか。

世代を問わず人気の『ファンスティック・ビースト』シリーズの4作目が制作され、再びジョニー・デップの怪演が見られることを期待したい。

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Text by NewSphere 編集部