「誰かが死ぬなら僕が」妹守った幼いヒーロー、アベンジャーズ俳優陣が敬意

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 6歳の男の子の果敢な行いが、インスタグラムを席巻している。ブリッジャー・ウォーカー君は妹が凶暴な犬に襲われるのを目にすると、自らの身体を犠牲にし、重傷を負いながら守り抜いた。少年の英雄譚はSNSで瞬く間に拡散。ヒーローの代表格である『アベンジャーズ』出演キャストたちから、善行を称えるメッセージが続々と届いている。

◆決死の判断で妹守る
 楽しいはずだった友人宅の訪問は、一瞬にして惨事と化した。事件が起きたのは7月9日、アメリカ西部・ワイオミング州でのことだ。ブリッジャー君が2つ下の妹といっしょに友人宅を訪れると、二人は裏庭に通された。事件発生当時の様子を伝える米NBCニュース(7月17日)によると、友人は裏庭にいた2頭の犬のうち、片方を「意地悪」な犬だと説明したようだ。

 直後、その言葉を裏付けるかのように、犬はブリッジャー君の妹へと急に襲いかかる。勇敢なブリッジャー君は何のためらいもなく妹の前へと身を躍らせると、壁となって妹を守った。ブリッジャー君は犬に押し倒され、頭を踏みつけられたまま噛みつかれており、顔と頭部に重傷を負っている。

 少年の両親は米CBS(7月25日)に対し、「私たちにとっては何の驚きもありませんでした。彼はこれまでどんなときも、本当に妹を守ろうとしてきました」とコメントしている。とっさに妹を守ることができたのは、常日頃から勇敢だったというブリッジャー君の気骨によるところが大きかったようだ。

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Text by 青葉やまと