「誰かが死ぬなら僕が」妹守った幼いヒーロー、アベンジャーズ俳優陣が敬意

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◆90針縫うも生還 「誰かが死ぬなら僕が」
 立派に妹を守り通したブリッジャー君だが、その代償は大きかった。米CNNによると、襲いかかった友人宅の犬はジャーマンシェパードの血を引く1歳の雑種犬だった。妹の身代わりとなったブリッジャー君は、90針以上を縫う大怪我を負った。

 果敢なブリッジャー君は緊急搬送先の病院でも怯むことなく、縫合手術に耐え抜いた。NBCニュースの記事によると、病院に着くなり救命スタッフが駆け寄り、カーテンで仕切られた特別なエリアに誘導された。大人でも不安になるような状況だが、ブリッジャー少年は最初の麻酔注射のときにこそ泣いてしまったものの、気丈にも涙を見せたのはそれ一度きりだったという。

 大人顔負けの勇気を見せた少年は、事件後に漏らした一言でアメリカ社会をさらなる感嘆の渦に巻き込んだ。同紙記事によると、なぜ命懸けで妹を守ったのかと質問した父親に対し、「誰かが死ななければならないのなら、それは当然僕であるべきだと思った」と答えている。ブリッジャー君の叔母がインスタグラムにこの話題を投稿すると、とっさの行動で自己犠牲の精神を示した幼い少年の話題でSNSは持ちきりとなった。

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Text by 青葉やまと