「ヘンリー王子夫妻の称号を剥奪すべき」王室専門家の間で論争 問題の回顧録が来年発売

Random House Group via AP

 ヘンリー王子夫妻に関し、称号剥奪(はくだつ)の議論が加速している。サセックス公爵および公爵夫人と呼ばれている二人だが、これらの称号はもはやふさわしくないのではないかとの意見が聞かれるようになった。

◆元BBCジャーナリストが指摘する剥奪論
 英インデペンデント紙(11月1日)はこうした議論が、イギリスの王室専門家らの間で盛んになっていると報じている。記事によると朝の情報番組『グッド・モーニング・ブリテン』に複数の専門家らが出演し、称号剥奪の可能性を議論した。

 このなかで、元BBCジャーナリストで著述家のトム・バウワー氏は、ヘンリー王子が来年1月に刊行を予定している王室回顧録『Spare(原題)』について、英王室への「甚大なダメージ」になると主張している。さらに氏は、ヘンリー王子とメーガン妃が「ただただ王室メンバー(の評判)を傷つけ破壊することで、自分たちの財産を築き上げ、名声とブランドを高めてきた」と痛烈に批判した。

 英コメンテーターのナイル・ガーディナー氏は、英エクスプレス紙(11月1日)に対し、「バッキンガム宮殿はハリーの著書の発売を受け、神経を尖らせることでしょう。かなりの苛立ちがあります」と指摘している。

Text by 青葉やまと